日本画家・三谷十糸子は旧制県立一女出身のOGだ。環境芸術家の八木マリヨは、作品が数多くの国際美術展に選ばれている。
美術評論家の中原佑介は、京都精華大学長を務めた。美術評論家の多木浩二、彫刻家の久保浩も卒業生だ。
池長孟は、大正から昭和にかけての美術品収集家だ。植物学者である牧野富太郎の研究を経済面で支援したことでも知られる。
評論家ではさらに、政治評論の嘉治隆一、医事評論の石垣純二が卒業している。文芸と音楽の評論をした河上徹太郎は、神戸一中から東京府立一中(現都立日比谷高校)に転校した。
ジャーナリストでは、同盟通信社の出身で1936年の西安事件をスクープし国際文化会館創設に尽力した松本重治がいた。文化功労者になっている。
朝日新聞記者出身の森恭三、稲垣武が卒業生だ。やはり元朝日新聞記者でOGの大沢晶代は、英米小説の翻訳家だ。
メディア関連では、気象予報士でウェザーマップ社長の森朗(あきら)がいる。ほぼ毎日「ひるおび」(TBS系列)に出演している。慶応大法学部卒。
永田喜彰はクイズタレントとして、多くのテレビ番組に出演している。橋本美穂はビジネス通訳者だ。
バイオリニスト・高嶋ちさ子の父で
俳優・高島忠夫の弟の高嶋弘之
芸能界では、中高年にとって懐かしい俳優がいた。『七人の侍』など黒澤明監督(東京旧制私立京華中学・現京華高校卒)の映画によく出演した志村喬(たかし)だ。旧制神戸一中から旧制宮崎県立延岡中学(現延岡高校)に移り、卒業した。
昭和の名優の一人に数えられる山村聡、悪役で鳴らした上田吉二郎、民芸所属の女優・南風洋子、桑名みどりらがOB・OGだ。
俳優の高島忠夫は神戸高校3年生になった時、関西学院高等部に転校した。
映画監督では舛田利雄がいる。『錆びたナイフ』をはじめとする石原裕次郎(慶応義塾高校卒)主演作品を多く手がけた。
音楽では作曲家の中村茂隆が卒業している。兵庫のわらべ歌研究に尽力し、郷土に根付く歌詞とメロディーを楽譜に残して継承した。元神戸大教授だ。







