さらに亜鉛には、新陳代謝を促進して細胞の生まれ変わりを助ける働きのほか、免疫力を高めて感染症に強くなる効果もあります。また、亜鉛は活性酸素を除去する酵素の働きを助けるため、体内の酸化を防ぐ抗酸化作用にも優れています。このため、シミやシワといった肌の老化の抑制にも大きく関わっています。
つまり、亜鉛は美肌や若々しさを保ち、体全体を健やかに保つための「細胞の味方」と言える存在なのです。
日常の食事に牡蠣やその他の亜鉛を多く含む食材を取り入れ、細胞を活性化させることで、体の内側から老化を防ぎ、エネルギーに満ちた生活を目指しましょう。
DHAとEPAを多く含む
青魚のおすすめの食べ方
サンマやイワシ、サバ、アジ、ブリといった青魚に豊富に含まれている成分、DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は、人の体内ではほとんど合成できない必須脂肪酸の一種です。これらは「n-3系脂肪酸」、いわゆるオメガ3脂肪酸と呼ばれ、健康効果が非常に高いことで知られています。
DHAとEPAには、血中の悪玉コレステロール(LDL)を減らし、善玉コレステロール(HDL)を増やす作用があります。その結果、血液がサラサラになり、動脈硬化の予防に役立ちます。また、脳卒中や高血圧、心疾患といった生活習慣病のリスクも下げてくれることが、数々の研究で明らかになっています。
これらの脂肪酸は、本来であれば体内でα-リノレン酸という成分から変換されて生成されますが、年齢とともにその変換能力は低下します。そのため、DHAやEPAは意識して食事からとる必要があります。特に高齢者や生活習慣病が気になる人にとっては、日常的に青魚を取り入れることが非常に大切なのです。
青魚の食べ方については、どのように調理してもある程度は栄養が摂取できますが、DHAとEPAをなるべく失わずにとる方法としては「刺身」で食べるのが最も効率的です。これらの脂肪酸は非常に熱に弱く、焼いたり揚げたりすると、魚の脂とともに流れ出てしまい、肝心のDHAやEPAの量が大きく減ってしまいます。煮魚にする程度なら比較的成分は残りますが、やはり生で食べるのが理想的と言えるでしょう。







