これはシンプルに、「イシュー」があるかどうかです。つまり、「解決すべき問い」の設定ですね。会議と違うのは、このイシューがゆるくていいということです。
「○○とは、結局なんなのだ?」
「なんのために○○をやっているんだっけ?」
「○○をどう進めていったらいいのか?」
そんな問いかけから、壁打ちは始まります。
テニスでは、最初にポーンとボールを上げて相手コートに打ち込むサーブからラリーは始まります。壁打ちにはこのサーブボールが必ずあるのに対し、雑談にはサーブがありません。ただ思うままに、話したいことを散漫に話してもOKというコミュニケーションが雑談なんですね。
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これはこれで「幅広い話題を共有しながら放出・発散できる」という効果があるわけですが、壁打ちの場合は特定の問いに関連するモヤモヤを整理するのに役立ちます。
ちなみに先に挙げた3つの問いは、僕が壁打ちで使う典型的な問いのパターンなのですが、それぞれ「WHAT(定義)」「WHY(目的)」「HOW(方法)」についてのモヤモヤをスッキリさせる入り口になります。
「○○とは、結局なんなのだ?」=WHAT(定義)
「なんのために○○をやっているんだっけ?」=WHY(目的)
「○○をどう進めていったらいいのか?」=HOW(方法)
「なんのために○○をやっているんだっけ?」=WHY(目的)
「○○をどう進めていったらいいのか?」=HOW(方法)
壁打ちと1on1では
扱うイシューの種類が違う
では、2人で行う面談、「1on1」との共通点と違いも明らかにしてみましょう。
共通点は、やはり1対1のコミュニケーション量を上げて、信頼関係を築く効果でしょう。「あなたのために30分の時間をとる」という設定そのものが、関係性を育みます。
では違いは何か、というと、イシュー=「解決すべき問い」の種類です。







