そして、朝、光を浴びてからおよそ14~16時間後に、再びメラトニンの分泌が始まります。
つまり、朝決まった時間に起きて光を浴びないと、夜ぐっすり心地よく眠るために必要なメラトニンを準備できないことになるのです。
たとえば、朝7時に起床して光を浴びたら、21時~23時にメラトニンの分泌が始まることになります。
自然光を浴びることが
夜の安眠につながる
朝の光を浴びることは、体内時計をリセットし、夜の眠気を適切な時間に誘発します。これにより、睡眠の質が向上し、日中の覚醒度や気分も改善されることが、複数の研究で報告されています。
光と健康、体内時計などに関する研究で国際的に有名なレンセラー工科大学照明研究センターのマリアナ・G・フィゲイロ博士らの研究では、オフィスワーカーにおける朝の明るい光曝露が、睡眠の質や気分にどのような影響を与えるか調査しました。
その結果、朝の明るい光曝露が睡眠の質を向上させ、日中の気分や集中力にもいい影響を与えていることが明らかになりました。
イリノイ大学のモハメド・ブーベクリ博士らの研究チームは、オフィスで働く人たちを対象に「自然光が入る環境」と「窓のない環境」で働く人たちの違いを調査しました。
その結果、自然光を浴びられる環境で働いていた人たちの平均睡眠時間は7時間56分で、窓のない環境で働いていた人たちの平均睡眠時間7時間10分より46分も長く、睡眠の質も高いことが明らかになりました。
また、奈良県立医科大学疫学・予防医学講座の大林賢史博士らが行った平城京コホート研究(HEIJO-KYO study)によると、日中に1000ルクス以上の光を長く浴びることで、眠りの準備をするメラトニンの分泌量が増え、夜の入眠がスムーズになり睡眠の質が高まることが明らかにされています。(図1)
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