クルマに乗る際は
ヘルメットが手放せないワケ
このほか、世間に知られていない陸上自衛隊のルールには「トラックなどの車両に乗る際は、必ずヘルメットを被る」「車両を駐車する際は、必ず『輪止め』をかける」といった自動車関連のものがある。
自衛隊員向けのヘルメットは「ライナー」と呼ばれるプラスチック製のもので、薄いが強度は十分だ。自衛隊の車両は舗装路だけでなく悪路を走ることがあり、ライナーを被っていないと、乗員の頭が座席の天井に打ち付けられ、怪我をしたり脳震盪を起こしたりするためである。
「輪止め」は一般向けトラックなどの停車時にも使われる器具だ。タイヤの回転を止めることで、「クルマが勝手に動き出す」という万が一の事態を防ぐ。自衛隊車両が事故を起こすことは断じて許されないため、隊員たちは「駐車したら輪止めをかける」ことを癖付けてしているという。
「輪止めは平坦な地形でも必ずかけますね。もし輪止めせずに駐車していたら、すぐに内部通報されます。それほど徹底しています」(先述の陸曹長)
それでは最後に、冒頭で述べた「最近禁止になった服装」を取り上げたい。







