米軍に出て行けと叫ぶのは
「親に悪態をつく子と同じ」
「要請行動に以前から賛成はしておりません。わたしの意見が黙殺されている」
2023年2月22日の港区議会。答弁台に立った日本維新の会の榎本茂議員(現・保守系議員団所属)がこう切り出した。
問題視したのは、この年の2月の撤去要請が「区議会」の総意で行われたかのように区のホームページで報告されたことだった。
「今の日本の平和は、米軍のおかげで成立していることは誰もが自覚していることではないでしょうか。なのに、今の大戦前夜とも言えるきな臭い世界情勢の中で、米軍に出ていけと、アメリカ大使館のある自治体である港区が、行政と議会が足並みを合わせて声を上げることにはっきりと反対の意を示させていただきたいのです。わたし1人だけであっても、この議会で反対する人間はいるのだとホームページに書き込んでいただきたい」
自身の意見に賛同する区民は多いとしたうえで、区と議会の撤去要請をこう批判した。
「米軍の傘の下で平和を享受しておきながら、米軍に出ていけと叫ぶ。核兵器廃絶を叫ぶ。親が見捨てないと盲信しているから、親に暴言を吐き悪態をつくわがままな子どものように僕には見えてしまいます。アメリカは日本のお母さんではありません」
区長と議長の連名の撤去要請書には、赤坂プレスセンターのヘリポートに飛来するヘリの騒音や事故発生の不安があると記載されている。榎本氏はこの点も疑問視する。
センターのヘリポートは、東京消防庁のヘリが米軍の許可を得て使うこともあるからだ。離島の急患を都心の病院に輸送するためで、榎本氏によれば、多い年で100回を超えるという。
「騒音と墜落と言うんだったら、東京消防庁に対しても文句を言うべきです。夜間の騒音と言うのだったら、東京消防庁に夜間の緊急搬送をするべきではないと言うべきなのです。できるわけがない。
国防問題に踏み込むことは、やはり地方議会としては非常に重く受け止めるべきだと思います。もう〔撤去要請の〕慣習を墨守することに何の意味もないと思っております」







