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一見すると、まったく意味不明な絵の集合に見える古代エジプトの象形文字・ヒエログリフ。だがその仕組みをひもとくと、実はアルファベット的でもあり、漢字的でもあることがわかってくる。絵心にあふれ、どこか可愛らしさも感じさせるヒエログリフは、どのようなルールで成り立っているのか。その構造と魅力に迫る。※本稿は、研究者の大城道則、青木真兵、大山祐亮『古代文字を解読していたら、研究に取り憑かれた話』(ポプラ社)のうち、大城道則による執筆部分を抜粋・編集したものです。
ピラミッドに描かれた
神秘的なヒエログリフ
ヒエログリフはラテン語のヒエログリフィカ(聖なる刻印)に由来するものだ。だからヒエログリフという言葉自体は、古代エジプトとは関係がないのだ。
ただヒエログリフを実際にこの目で見てみると、ピラミッド・テキスト(ピラミッドの壁面に書かれた世界最古の宗教文書とされる)のように、一部のピラミッド内部の壁一面に描かれた、あるいはルクソールのメディネトハブ神殿の壁に深く彫り込まれたラムセス3世の王名(写真11)をはじめとした文字群は確かにそれだけで目を見張るものがあるし、精神的に圧倒される感はある。
同書より転載
その意味ではヒエログリフは、広く人類にとって「神聖」と言えるものなのかもしれない。







