この本は柳井さんの「経営理念23カ条」をベースにしており、「2020年に売上高5兆円を達成しグローバルナンバーワンブランドになるために200人の“経営者”をつくる」という明確な目標のもとに生まれました。
実践的な内容が特徴で、机上の空論ではなく、ユニクロで実際に活用されている知識が詰まっています。また参加型の構成となっており、読者が自分の考えや感想を書き込めるスペースが設けられ、読みながら自分なりの経営ノートを作成できるようになっています。
柳井さんは「知識を増やすだけじゃなく、実行することが大切」と強調し、実行重視の姿勢を貫いています。
真の経営者になるために
必要な4つの力
柳井さんによれば、経営者とは「成果を上げる人」であり、成果とは「約束したことを守る」ことです。そして、そのために必要な力を4つ挙げています。「変革する力」「儲ける力」「チームをつくる力」そして「理想を追求する力」です。
まず「変革する力」では、常識を超えた高い目標設定の重要性を説いています。ユニクロが売上高80億円の時点で「GAPを超えて世界一になる」と掲げ、実際に3兆円超へと成長させた例のように、常識を疑い破ることで新たな市場開拓が可能になります。
次に「儲ける力」については、単に利益を追求するのではなく「お客様を心から喜ばせたい」という思いが本質だと主張しています。現場・現物・現実を大切にし、お客様自身も気づいていない価値を想像力と創造力で提供することが、持続的な収益につながるとしています。
さらに「チームをつくる力」では、経営が本質的にチームワークであることを踏まえ、信頼関係構築の重要性を強調しています。
言行一致と首尾一貫を通じて信頼を築き、組織の力を最大化することが求められます。
最後に「理想を追求する力」は、明確な使命の重要性を説いています。ユニクロの「良い服を通じて幸せと満足を提供する」という使命のように、社会における存在意義を明確にすることで、目先の数字にとらわれず本質的な成果を追求できる人こそが真の経営者だと柳井さんは強調しています。
これら4つの力が相互に連関し合うことで、優れた経営者としての基盤が形成されるのです。







