2兆円で1%増――東京都の少子化対策
2月2日、急激な減少を続けていた東京都の出生数が、10年ぶりの増加に転じる見込みだと日経が報じた。小池百合子都知事の肝煎り、約2兆円にも上る少子化対策の結実と見ることもできる。東京という巨大な首都ならではの財政規模が可能にした「子育てしやすい」イメージで、近隣県から子育て層住民を吸い上げた”力技”とも評されてはいる。
しかし人口約1500万もある首都に2兆円もの原資を注入して、ようやく出生数が約1%増加するというのが、日本の少子化の現実だともいえる。何にせよこの30年、失われたのは経済や雇用だけではなく、未来への希望だった。若い世代が積極的に産み育てたいと思える環境が整えられれば、子どもは増えていくということだろう。
だが同じタイミングで、「もう産めない女性」として45歳から49歳の特定の世代の女性を切り取り、老いた時の人間としての尊敬度を出産経験の有無で云々するツイートが話題となり、さまざまな反応が起こった。
1月24日に投稿された元のポストは、次のような内容。投稿主のアイコンは若い女性の顔写真だ。
今の45歳〜49歳(もう産めない)女性、
4割が一生に1人も子ども産んでいない。
今の80代女性は9割以上産んでいたので高齢女性=優しいおばあちゃん、敬う対象で色々優遇されていたが、
果たしてこの380万人が10年後に60歳になった時、敬いたい人がどれくらいいようか。
4割が一生に1人も子ども産んでいない。
今の80代女性は9割以上産んでいたので高齢女性=優しいおばあちゃん、敬う対象で色々優遇されていたが、
果たしてこの380万人が10年後に60歳になった時、敬いたい人がどれくらいいようか。
1月下旬に問題になったXの投稿 拡大画像表示
元投稿への反応の一部 拡大画像表示
元ツイートを目にして「子どもを産まなかったんじゃない、産みたくても産めなかったのに」と悲しくなった、傷ついたという女性の声が数多く上がった。男性側から「子どもは欲しかったけれど叶わなかった」との声もあった。けれど、そういった心残りを「また世の中のせいにしている」と乱暴に断じて冷笑する人もいた。







