どのような子どもであっても大切な一つの命を持って生まれてきただけで尊いのです。だからこそ、「ありのままの自分」が認められて愛されるべきなのです。そういうありのままの子どもとして尊重される関係がなければ愛着関係は築けないのです。
親とのあいだに育まれた関係性が
その後の人間関係の基準になる
では、なぜ、「条件付きのあなた」ではいけないのでしょうか。親が子どもに期待することはよくあります。でも、それはそれ。「親の期待」と子ども自身の「私の自分への期待」は違います。違う人間なのですから当たり前です。ですから、習い事でも友達関係でも、親の期待もあるけれど、自分はどうしたいか、という自分の基準を持っていい。
それが「ありのままの自分」を育みます。親に育てられているときの関係性が、その後のあなたの友達や社会の人との人間関係の基準になっていきます。
もしかしたら何か困ったことが起きたときに、「それはあなたが悪いのよ」と言われてきたかもしれませんが、そうではありません。相手の勝手な期待に合わないことだったり、相手の勝手な物事のとらえ方を押し付けられて、振り回されているだけだったりします。「自分が悪いんだ」「自分がダメなんだ」と思う前に、なぜ、自分が悪いんだと思ってしまうんだろうと、少し考えてみてください。そう思ってしまう理由を見つけられるかもしれません。ありのままの自分を受け入れてもらえていない、愛着関係を築けていない関係の中で作られてしまった相手の基準で考えている自分であることに気づくと思います。
令和になってから、不登校の子どもが急増しています。以前よりは、不登校の子どもに対する偏見は少なくなりましたが、本人が一番自分はダメなんだという思いを抱えています。不登校になったとしても、「自分がダメだから」ではないのです。むしろ、不登校になるということは、自分の中にある問題に気づくチャンスだと思います。







