ですから、不登校になった子どもには、「今、不登校になってよかったね。このままいろんなことを飲み込んで生活していたら、大人になる頃には壊れてしまっていたかもしれない。でも今気づけたのは、これから幸せに生きていきたいと気づいたから。あなたには生きる力があるんだよ」と伝えています。

 あなたは悪くないよ、どんなことであってもあなただけが悪いということは決してない。だから「本当に自分が悪いのか」を問い直してみてほしいと思います。

理想の自分になれていなくても
自身を否定しすぎるのはNG

 もちろん「自分で良いと思ってやってみたらダメだった。ダメな自分だなぁ」と思うのは、それをバネにして、その先の成長する自分につながりますから、大切な思いです。ただその際にも気を付けたいのは、「こうなりたい自分になれていない自分を否定する必要はない」ということ。

「人の期待に応える自分じゃなくて、ありのままの自分で生きたい」と思っても、なかなか思うように変われず、焦ってイライラしてしまうかもしれません。でも、変わりたいと思う、その途中にいる、変わりたいと思っただけでも、自分はすごいと思っていい。

 そもそも、それも変わりたかったら変わればいいし、変わりたくなかったら変わらなくてもいいのです。ただその基準が、自分にあるかどうかということが大切なのです。自分の幸せは自分の心が決めるとよく聞くかと思いますが、要は、自分で「幸せだ」と思えればそれでいいということなのです。

 繰り返しになりますが、今苦しいと思う人の背景には、母親と、あるいは養育者との間で、安心できる愛着関係が築けていなかったことが影響しています。でも、誰しもそのままの自分でいいし、友達も恋人も選んでいい。自分にふさわしい人、ふさわしい場所を選んでいい。ダメな自分などどこにもいないということなのです。