コンサル会社による
「プロジェクト」のメンバー構成とは?

 まずは、「若手コンサルがプロジェクトに参加する理由」という基本的な点から解説していく。

 案件を受託したコンサルファームは、次のようなメンバー構成でプロジェクトに取り組むのが一般的だ。

・ディレクター(プロジェクト全体を統括する責任者):1名
・マネージャー(ディレクターが決めた方針に沿って、チームを管理する役職者):1名
・若手(現場で実務を担当するメンバー):2~3名

 なお、「若手」と一括りにしたが、実際には入社4〜5年目が1名、2〜3年目が1名、1〜2年目が1名といったように、経験年数のバランスを考慮した構成になっている。

 この中で、特に経験の浅い入社1〜3年目のメンバーは、データの収集・分析・整理といった実務を中心に担当する。分析対象は、市場調査の結果や、顧客企業へのアンケートおよびインタビュー結果などである。

 そこで得られた知見を4〜5年目が取りまとめ、マネージャーやディレクターに報告するのが基本的な流れだ。

 一方、マネージャーやディレクターは、プロジェクトの初期段階で「この会社はここに課題があるのでは」「こんな施策を打てば改善されるのでは」といった仮説を立てる。

 その上でプロジェクトを進め、若手が提出したデータや分析結果をもとに、当初の仮説が正しいかを検証していく。仮説が外れていれば修正し、当たっていれば深掘りする。こうして施策や戦略を少しずつブラッシュアップしていくのだ。

 ただし、管理職は複数の案件を並行して統括しているため、細かなファクト分析などの作業には手が回らないのが実態である。

 仮に自ら対応するにしても、マネージャーやディレクターは案件単価が高く、クライアントが支払うフィーは高額になってしまう。

 これに対し、案件単価が低く、個々のプロジェクトに専念して緻密な分析を行う若手社員は、顧客企業とコンサルファームの双方にメリットをもたらすことができる。若手コンサルがプロジェクトにアサインされているのはそのためだ。