【いすゞ自動車】
新体制について2月27日に緊急会見したいすゞ自動車。片山正則会長CEO、南真介社長COOと次期社長の山口真宏取締役専務執行役員が並んだ。片山氏はCEOを山口社長に譲るが会長職に留任。南氏が副会長に就いて、業界の渉外活動など対外対応を進める。70代の片山氏が自工会会長という重職を終えたこともあり、新体制への移行でライバルのアーチオン陣営に対抗する狙いがあるだろう。
山口氏は「アーチオン始動に緊張感を持っている。いすゞもUDトラックスを子会社化して5年たち、販売会社の統合やUD上尾工場に大型トラック生産を統合した。日本の商用車の2陣営がグローバルで闘い双方が成長できるか、脅威だがチャンスでもある」と語った。
トヨタ、いすゞともそれぞれ佐藤氏、南氏の体制は3年という短い期間で終えた。佐藤氏は会見で「正直、短いと思う。が、業界のスピードは生ぬるいものではない」などと語っている。本来であれば3年という期間は、社長業をやり切る期間ではないと筆者は考える。しかし、それほどまでに業界を取り巻く環境変化のスピードが加速しているということだ。
【日野自動車と三菱ふそうトラック・バス】
日野自動車と三菱ふそうトラック・バスの経営統合は、まさに生き残りをかけた再編だ。公正取引委員会は、この統合を独禁法の条件付きで承認した。それぞれの親会社であるトヨタと独ダイムラートラックによる出資構造の成り立ちに係る要素を検討してきたが、国内の各トラック・バス市場における販売シェアからトヨタの独立性やスカニアの販売支援を条件としたものだ。
アーチオンへの出資はトヨタ、ダイムラートラックそれぞれ25%ずつとなるが、議決権はトヨタが20%を超えないので、実質的な親会社はダイムラートラックとなる。日野自はトヨタ傘下から離れる。アーチオンの下で日野自と三菱ふそうのブランドは残る。一方、トヨタは小型トラックの分野では独立して市場競争していく。
また、アーチオンが東証プライムへ上場するのに伴い、日野自は3月30日に上場廃止となる。日野自の社長にサティヤカーム・アーリャ氏、三菱ふそうの社長にフランツィスカ・クスマノ氏が4月1日に就任する。ともにダイムラートラック出身で、小木曽聡日野自社長はアーチオンの取締役CTO(最高技術責任者)に、カール・デッペン三菱ふそう社長がアーチオン代表取締役CEOに就く。







