【日産自動車】
 経営統合といえばホンダと日産の統合劇が破談して1年が経った。メキシコ出身のイヴァン・エスピノーサ氏が社長に就任したのが25年4月1日。大リストラを断行する一方で残念ながら新車販売は伸びず、今期も2年連続で6000億円超の赤字を計上する見込みだ。

 日産は、新体制でナンバー2としてCFOに就いたジェレミー・パパン氏が退任する人事を3月10日に発表した。不可解な人事だが、「個人的な理由」としている。後任のCFOは、生産管理やM&Aを担当するジョージ・レオンディス氏。

 取締役会の人事も刷新する。2019年から取締役会議長を務めてきた、ENEOSホールディングス名誉顧問の木村康氏、女性カーレーサーとして世界最高位を獲得した井原慶子氏、丸紅の名誉理事の朝田照男氏が退任。新たな取締役会議長には、小路明善アサヒグループHD会長が就任する。退任する社外取3人は、内田前社長体制から現エスピノーサ社長体制を主導した。業績不振のけじめをつけることにもなる。

【ホンダ】
 最大6900億円の最終赤字転落や、ソニーとのEV開発中止など、この数週間で世間を騒がせているホンダ。三部敏宏社長は4月で在任6年目に入る。就任時に「脱エンジン」を宣言したものの、世界的なEV減速で、四輪事業は赤字転落。26年度は背水の陣となる。日産と協業の可能性は、交渉を続ける方針だった。ホンダの社長任期は6年が通例なので、今年度でどんな勝負をかけるか、最注目といっても過言ではない。

【SUBARU】
6月の株主総会後に中村知美会長が退任し、早田文昭副社長が代表取締役会長に昇格する。社長は23年6月就任の大崎篤氏が引き続き務める見通し。

【マツダ】
 4月1日付けで副社長ポストを約4年ぶりに復活させ、ジェフリー・エイチ・ガイトン専務CFOと向井武司専務CSCOが就く。23年に社長に就任した毛籠勝弘体制を強固にするのが狙いだろう。