GM、フォード、プジョー・フィアット、VWも...
EV大赤字で苦しみ、中国勢との対抗も脅威
最後に、海外に目を向けよう。米ゼネラル・モーターズ(GM)とフォード・モーターがEV損失で巨額赤字に苦しんでいる。GMは、25年10〜12月期で最終赤字約5000億円を計上した。トランプ政権がEV購入の税額控除を廃止したことを受け、EV事業の計画見直しで減損などを計上したことによる。フォードも同年10〜12月期決算で最終赤字が約7100億円だった。同様に多くがEV開発の見直しに伴う損失だ。
欧州でも、まずステランティスが25年(12月期)通期決算で約4兆円もの赤字を計上した。ステランティスは、欧州のプジョー・フィアットや、米国のクライスラーを傘下に持つ。やはりEV損失が大きく、戦略の転換とハイブリッド車などの開発強化に向けた追加コストが膨らんでいる。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)の同期業績は、純利益が前期比38%減の約1兆2000億円。VWもEV見直しに伴うリストラ費用が影響している。
当面は、このEV戦略の見直しが自動車業界の喫緊の課題だ。しかし、海外進出攻勢をかける中国勢との対抗も大きなテーマとなっている。EV競争から、ソフトウェアや自動運転などSDV(ソフトウェア・デファインド・ヴィークル)の開発競争が焦点となるだろう。2030年代に向けた前哨戦ともなる。








