wind energy superpower:
風力超大国

世界の風力発電業界に君臨する中国、ホルムズ海峡の封鎖で脚光を浴びる

 ホルムズ海峡の封鎖に伴って起きている世界的エネルギー危機。ここを切り抜ける上で最も有利な立ち位置にある主要国はどこか?

 中国である。国家主導で再生可能エネルギー(renewable energy)の導入を推し進めてきたからにほかならない。

 太陽光発電(solar power)に加えて風力発電(wind power)でも世界を席巻し始めた。「風力超大国(wind energy superpower)」と呼ばれるほどに。米「ニューヨーク・タイムズ」紙(NYT)には「中国は風力発電に大きく賭けて見事に成功」との大見出しが躍った。

 2月末に米国とイスラエルによるイランへの軍事攻撃が始まってから数週間後のことだ。中国の習近平国家主席は河北省の未来都市「雄安新区」を視察し、次のように語っている(英ロイター通信より引用)。

 The path we took in being the first to develop wind and solar power has now proven to be forwardlooking.(風力発電と太陽光発電の開発にわれわれは世界に先駆けて取り組んできた。先見の明があったということが証明された。)

 太陽光発電と違って風力発電の建設は一朝一夕にはいかない。巨大なコンクリート基礎(concrete foundation)が必要である上、風の強い場所での建設作業が不可避であることから、必然的に長期プロジェクトになる。