「N-BOX依存が強すぎる」
軽の販売比率が高いと収益性も...
翻って日本国内はどうか。ホンダの軽自動車「N-BOX」は、5年連続で国内新車ランキング1位の大ベストセラーである。
日本自動車会議所のHPより拡大画像表示
しかし、最近は「N-BOX依存が強すぎる」「他のクルマで魅力的なものがない」との批判が内外から高まっている。
というのもメーカー別の販売台数ランキングでは、トヨタ自動車には遠く及ばず、スズキにも抜かれて3位になったからだ。それに、軽自動車の販売比率が高いことは、収益性の問題にもつながる。
ホンダはかつて「国内で100万台を売る」と狙った時期もあるが、今や70万台にも届かない状況だ。母国市場における抜本的なブランド立て直しも課題となっている。
以上から、EV関連のうみを早期に出し損失を一時的なものにしても、それだけでは四輪事業の低収益体質からの脱却は達成できないと筆者は考える。もっと、相当に本腰を入れていかねばならないと思う。
社長に代わる「企業変革責任者」に
本田技術研究所常務(48歳)が抜擢
会社を変えるには、人事が重要だ。三部社長に代わる「企業変革責任者」というポストに、四竈真人(しかま・まひと)・本田技術研究所常務執行役員(48歳)が抜擢された。6月の株主総会で、ホンダ取締役にも就任する。「ポスト三部」の最有力候補である。
四竈氏は、日産との経営統合を検討する会見にも、推進役として登壇した人物だ。日産が大リストラを成し遂げて縮小均衡ながら黒字転換を果たしたら、次のステップは「売れるクルマ」を出していくほかない。それは、ホンダも同じだろう。
ホンダ、日産とも技術力には定評があった会社だ。強みをうまくリンクさせるには、ホンダは四輪事業の分社化も辞さない覚悟が必要ではないか。そのくらい背水の陣で臨まないと、両社とも将来的に生き残るのは難しい時代だと感じる。








