教え2 時価総額
100億円未満を狙え!

 教え1でお話ししたように、機関投資家には、時価総額の壁があります。機関投資家の生保・銀行などでは巨額の資金を運用しています。国内民間最大規模の機関投資家である日本生命は、2012年3月期で約51兆円もの総資産を保有しています。機関投資家にも規模の大小がありますが、おおむね時価総額100億円未満の銘柄は買えないのです。

 というのも、株券の大量保有については“5%ルール”という報告義務があります。これは上場株式の発行総数の5%超の保有者に課せられるものなのですが、たとえば時価総額が100億円よりも小さな銘柄の場合、一銘柄に数億円単位で投資する機関投資家が、その銘柄を買うと、保有率はカンタンに5%を超えてしまいます。

 すると、私はこの株を買いました、と報告しなければいけないので買ったとたんに自分の投資手口もばれてしまいます。そして、そういった株には投資がしにくいのが現状。つまり時価総額100億円未満の銘柄には、機関投資家というライバルが、ほぼいないといえます。

 ということは、機関投資家と戦わないようにするためには、
「銘柄を選ぶときは、まずは株価よりも時価総額を見る」
という視点が大変重要です。時価総額を見れば、一発で「機関投資家と戦わなければいけない銘柄かどうか」の区別がつきます。

教え3 時価総額100億や300億円を
超えてきそうな銘柄を先に買え!

 教え2)でご紹介したように、機関投資家は時価総額が100億円未満の銘柄にはまず手を出しません。というよりも出したくても出せない。どんなにいい銘柄だとわかっていても、どんなにこれから値上がりするとわかっていても、買うわけにはいかない場合がほとんどです。

 逆にいえば、100億円を超えれば、中小型株専門のファンドなどの機関投資家が少しずつ買えるようになるということです。これまで買いたくてたまらないところを、指をくわえて見ていたのですから、手の内をさらさずに買える状況になったら、すぐにでも手を出してくるでしょう。すると、どうなりますか? そうです、株価は急騰することが多いのです。

 しかも機関投資家は1人ではありません。ですから、時価総額が100億円を超えると、その銘柄を買う人がうんと増えると予想できます。当然、株価も上がります。もうわかりましたね。時価総額が100億円の壁を超えそうな上り調子の銘柄があったら、すぐに買う。機関投資家が手を出せないうちに買ってしまい、先回りして待っていればよいのです。それはあとから後述しますが、新規公開株が当てはまることが多いです。あとは自分で決めた株価まで上がったら利益を確定するのもよし。もっと上がるのを期待するのもよし。これが個人投資家にしかできない狙い撃ちの方法です。

 さらに値上がりするのを待つなら、これはもう中期どころか長期投資の域になりますが、もう1つ、機関投資家の参加を一気にうながす時価総額の壁があります。それが時価総額300億円の壁です。株主優待や高配当など、持っているだけでメリットがあるような銘柄であれば、次の壁を超えるまで持ち続けているのも、個人投資家にしかできない1つの手といえるでしょう。


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