東大が3校すべてでトップ
国立・私立、薬学系で特色

 25年のランキングでは、武田薬品工業は1位が東京大、2位が筑波大、3位は横浜市立大、名古屋市立大、慶應義塾大が並んだ。

 ランキングには、千葉大、金沢大、京都大、岡山大、徳島大、熊本大、東京都立大など全国各地の国公立大学が名を連ねる。

 他に、東京薬科大、星薬科大、京都薬科大、大阪医科薬科大といった薬学系大学も採用実績を残している。また、学習院大、同志社大、立命館大など私立大からも採用しており顔ぶれは幅広い。

 3社の中では最も採用大学が分散しており、研究開発、品質保証、MR(医薬情報担当者)などの幅広い職種に対応すべく、多様な大学から人材を確保している様子が伺える。

 アステラス製薬では、1位が東京大、2位には東北大、筑波大、千葉大など9校が並んだ。東京大だけが頭一つ抜ける構図となっている。

 旧帝国大に加え、筑波大や東京農工大、富山大など生命科学や創薬関連分野に強みを持つ国立大が多く並ぶ。私立大では東京理科大のみが上位に入り、研究力を重視した採用姿勢がうかがえる。

 中外製薬では、1位が東京大、2位が京都大、3位が慶應義塾大だった。この3大学だけで56人を採用しており、他の2社に比べて採用が最難関大学に大きく集中していることが分かる。

 4位は大阪大、5位は東北大、九州大、東京理科大が並び、8位が東京科学大、9位が早稲田大、10位は北海道大、千葉大、岐阜薬科大、日本大が並んだ。

 ランキング上位は旧帝大と難関私立大がほぼ占めており、他の2社と比較しても大学間の採用人数の差が大きい。

 同社はロシュグループの一員として、抗体医薬やバイオ医薬品など最先端の創薬研究を推進しており、高度な研究開発人材を重点的に確保する採用戦略がうかがえる。

 製薬業界は研究開発力が企業競争力を左右する知識集約型産業であり、新卒採用でも研究力や専門性の高い大学から多くの人材を採用する傾向が強い。その中で3社に共通しているのは、東京大がいずれも採用人数でトップとなっていることである。

*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

【ランキング表の見方】
医科・歯科の単科大等を除く全国765大学に2025年春の就職状況を調査。568大学から得た回答を基にランキングを作成した。上位10位以内の大学を掲載。就職者数にグループ企業を含む場合がある。大学により、一部の学部・研究科、大学院修了者を含まない場合がある。東京大は「東京大学新聞」、京都大は「京都大学新聞」より集計。東京科学大は理工学系のみの人数(調査/大学通信)