
首都圏には四大塾以外にも魅力的な中学受験塾が多くある。難関校を狙う場合でも、「取りあえずSAPIX」という考え方はもったいない。特集『わが子がもっと伸びる! 中高一貫校&塾&小学校【2027年入試版】』の#17では、SAPIXと同等以上の御三家合格率を誇るエルカミノ、希学園首都圏、グノーブルのキーマンに難関校合格の秘訣や指導方針を直撃。塾の特徴に加えて、上位何割にいれば最難関校が射程圏となるのかや、その塾の「真ん中」の子どもが狙える具体的な学校名についても明らかにしてもらった。(構成/ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
御三家合格率はSAPIXと同水準以上
個性派そろいの難関校に強い塾を大解剖
「四大中学受験塾(SAPIX、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー)に入れておけば安心」という考え方はもったいない。首都圏の中学受験塾には、難関校に強い塾から、中堅校に強い塾までさまざまな中学受験塾があるからだ。
今回は規模では劣るものの、難関校合格率ではSAPIXと同等以上の難関校向け精鋭塾であるエルカミノ、希学園首都圏、グノーブルについて解説。各塾のキーマンへのインタビューもお届けする。
小学6年生になると、週の通塾回数が増えるだけでなく、拘束時間も長くなる。同じ目標を持った仲間と塾で過ごす時間は、ある意味では小学校以上に濃密である。思春期の大事な6年間の環境を手に入れるために、子どもにも家庭にもベストな塾を選ぶようにしたい。
下表は2026年入試の各塾の御三家合格者数と合格率を示したものだ。
2月1日午前の1回だけ入試をする男女御三家と、同じく入試が2月1日午前のみの駒場東邦、慶應義塾普通部、フェリス女学院、早稲田実業を加えた数字も参考値として掲載した(女子学院はサンデーショックのため2月2日に入試を実施)。
各塾の特徴を見る前に難関校向け精鋭塾の共通する強みを確認しておこう。一番の強みは「教師との距離が近く、目が行き届きやすい」ことだ。優秀層が一つの校舎に集中して、切磋琢磨する環境が生まれやすいのもメリットになる。
それではエルカミノ、希学園首都圏、グノーブルのそれぞれの特徴を見ていこう。実は面白いことに、難関校にも自由な学校から管理型まであるように、難関校に強い塾も教育方針や雰囲気、入塾テストの難易度はさまざまである。
エルカミノは算数指導に定評があり、村上綾一代表も「算数が強い子向き」と明言する。26年の卒業生は183人で、男子132人、女子51人。例年男子の方が多いという。
低学年から通う子が多いことも特徴だ。4年生以降の入塾基準は厳しいが、勉強が嫌いな子に負荷をかけるのではなく、「勉強が好きな子を正しく伸ばすこと」を意識しているという。
希学園首都圏は「拘束時間が長い塾」である。授業後には自習時間もある。一方、塾で復習してくる分、家庭の負担は相対的に少ない。もともとは関西発祥の塾であり、熱い指導に定評がある。
対照的なのがグノーブルだ。難関校に強い実績を持つにもかかわらず、グノーブルは5年生まで通塾回数が週2回と少ない。そのため、習い事と両立しながら難関校を目指すという家庭から選ばれやすい。また、目先のテクニックではなく、「後伸び」を意識した指導が特徴だ。
中学受験の塾選びでは、家庭との相性もチェックしておきたい。主役は子どもでも、親の伴走が必須なのが中学受験だからだ。子どもも保護者も取り組んで良かった、と思えることが重要なのだ。
次ページでは難関校に強い精鋭塾であるエルカミノ、希学園首都圏、グノーブルのキーマンに授業の特徴や合格実績について直撃。上位何割にいれば難関校に合格できるのかや、各塾のボリュームゾーンの合格先についても聞いた。








