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全落ちを回避しつつ、憧れの志望校に合格する併願戦略をどう組めばいいのか――。中学受験塾の多くは「難関校の合格実績」を目立つようにウェブサイトに掲載するが、保護者としてはその塾の中位層、下位層がどの学校に合格、進学しているかも知りたいのが本音である。そこで今回は特別に希学園首都圏にデータを提供してもらい、「全生徒別の合格校一覧」を完全公開。特集『わが子がもっと伸びる! 中高一貫校&塾&小学校【2027年入試版】』の#16では、後編として女子編をお届けする。偏差値帯別の合格校や具体的な併願戦略についても、首都圏学園長の山﨑信之亮氏に解説してもらった。(構成/ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
偏差値40台、50台の進学先は?
期待値最大化の併願戦略も解説
「全落ちを回避しつつ、憧れの志望校に合格する併願戦略をどう組めばいいのか」「偏差値40台、50台の子はどんな学校に受かっているのか」――。
多くの塾は難関校の合格実績を目立つようにウェブサイトに掲載する。だが、親としてはその塾の中位層、下位層がどんな併願戦略を組んで、どんな学校に合格しているかも知っておくべきだろう。
そこで今回は希学園首都圏に特別にデータを提供してもらい、「全生徒別の合格校一覧」を完全公開。男子編の#15に続き、女子編として女子生徒全員の偏差値帯別の全合格校と併願戦略のリアルをお届けする。
偏差値は母集団によって異なるが、希学園の偏差値はSAPIX偏差値と似た水準である。母集団のレベルが高い分、数字が低く出やすいのが特徴だ。偏差値は、希学園の公開模試の6年生の平均偏差値を使用している。
後編の今回は、女子の偏差値65以上の最上位層から、偏差値40未満まで七つのゾーン別に解説する。わが子が「どのクラスにいれば、どの学校を狙えるのか」が具体的に見えてくるはずだ。
希学園首都圏の山﨑信之亮学園長には合格校だけでなく、併願戦略の背景についても解説してもらった。「不合格続きからの逆転合格」「入試期間中の受験プランの変更」といったリアルも掲載している。塾側の目線で併願戦略を解説した記事は貴重なので、わが子の受験を想像しながら読んでみてほしい。
それでは希学園首都圏学園長の山﨑氏に、偏差値帯別に女子生徒の合格校と併願戦略を紹介してもらおう。
偏差値65以上のトップ層は
桜蔭、渋渋に全員が合格
今回は女子81人の合格実績を紹介していきましょう。女子も男子同様、想像以上の結果を出してくれました。
まずは最上位の偏差値65以上のゾーンです。男子同様、基本的にこの偏差値帯の子は「最難関群」に受かります。もっと言えば「全勝」が期待できる子たちです。
実際、合格校一覧を見ていただくと分かるように、2026年入試では6人全員が渋谷教育学園渋谷(渋渋)か桜蔭に合格しました。
近年、特に女子の共学志望が強くなっています。トップ層の男子の場合、2月1日午前は開成、2日は聖光学院……というのが定番ですが、女子の場合、1日午前は桜蔭と渋渋で志望校が分かれるようになっています。
現在も超トップ層は桜蔭を志望する比率が高いですが、合格難易度という意味では渋渋の方が難しくなっています。これは桜蔭の入試は1回で募集人数が235人、渋渋の入試は3回で1回の合格者が少ない(26年の女子合格者は第1回63人、第2回72人、第3回29人)という影響もあるでしょう。
後でも触れますが、26年に希学園首都圏から桜蔭を受験した子は偏差値55以上60未満のゾーンの子も含めて全員が合格しました。当然ながら一定の実力は必須ですし、過去問対策も必要ですが希学園で偏差値57、58があれば十分にチャンスがあります。
前述のように、渋渋の場合は入試日程が3日間あります。では、女子の場合、どの日程が一番受かりやすいのか。これは渋渋の先生にも質問させていただきましたが、「1日合格、2日不合格」もあるし、その逆もあるとのことです。1日に御三家を受験した男子が参戦してくる2日が難しいことは事実ですが、問題との相性もあるからです。
実際、6人の中にも1日の渋渋が不合格で2日に合格を手にした子もいます。渋渋の合格を確保した子が5日も受験しているのは特待生を狙うためです。ただ、5日は枠が少なく狭き門です。
このゾーンの子の1月受験は渋谷教育学園幕張(渋幕)をお勧めしています。渋幕は難度が高いので回避する家庭もありますが、桜蔭や渋渋を受けるのであれば回避しない方がいいと考えています。実際、6人のうち5人が受験して、全員合格しています。
また、26年は東京、神奈川の入試がスタートする2月1日が日曜日に当たる「サンデーショック」でした。サンデーショックは特に女子の中位層、上位層が影響を受けます。
女子学院や東洋英和女学院など特にプロテスタント系の学校が入試日をずらすため、通常とは異なる受験スケジュールを組むことができるからです。例年だと御三家は1校しか受験できませんが、このゾーンでは3番の子が桜蔭、女子学院の2校に合格しています。
次ページでは引き続き希学園首都圏の全生徒別(女子)の合格校データを公開。特にジャイアントキリングを連発した中位クラス、下位クラスの合格先は外部から知ることが難しいデータなので必見だ。「プランBからの逆転合格」など入試期間中のリアルや、「期待値を最大化する併願戦略のポイント」についてもお届けする。








