参院決算委員会で答弁する片山さつき財務相=7月6日、国会 Photo:SANKEI
片山財務相の発言でトリプル高
1%シフトで約6兆円のフロー効果
片山さつき財務相は7月10日、閣議後の記者会見で、「家計や年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)をはじめとする年金基金が日本の金融資産にさらなる投資をする方向で後押しする方策を追求したい」との考えを明らかにした。これを受けて市場では、GPIFによる外貨資産売り・日本資産買いに伴う円買い、JGB買い、日本株買いが増加するとの見方が広がった。
ドル円は同日中に162.4円前後から161.3円前後へ下落し(円高となり)、東証株価指数(TOPIX)は13日に一時0.9%上昇した。日本の長期・超長期金利では、20年物が3.89%から3.49%へ(▲40bp)、10年物が2.88%から2.66%へ(▲22bp)それぞれ大幅に低下した。
GPIFの総運用資産額は293.6兆円(26年3月末時点)で、1%のシフトは約3兆円のフロー効果をもたらす。なお、GPIの基本ポートフォリオは、国内債券25%±6%、国内株式25%±6%、外国債券25%±5%、外国株式25%±6%となっており、実際のアロケーション比率は、国内債券26.91%、国内株式23.81%、外国債券24.48%、外国株式24.80%となっていた(26年3月末時点)。
GPIF以外の私的年金基金等の中にはGPIFをベンチマークと考え、GPIFがポートフォリオを変更すればそれに追随する先もあるとみられる。公的年金を含む日本の年金基金の資産総額は576.1兆円だ(26年3月末時点)。仮に年金基金全体が1%の資産シフトを行えば、約6兆円のフロー効果がもたらされることになる。







