「現在住んでいるのはド田舎というより郊外なので、少し車に乗れば生活に必要なものは何でも手に入ります。それでいて、人が少ないのがいいんですよ。ランチ時でも混雑して店に入れないようなこともないですし、もちろん満員電車とも無縁です」
子どもの進学に合わせて
将来的には「再移住」の選択肢も
思えば東京で生活していた時は、仕事と遊びを両立しようとすることで、慢性的に疲労を溜め込んでいたと池野さんは振り返る。
しかし現在は、プライベートと仕事のメリハリが付けやすく、理想的なワークライフバランスを実現できている。待望の第一子出産を間近に控え、次のライフステージに向けて順風満々の日々である。
とはいえ、奥州市での新生活はまだ始まったばかり。今後のことはわからない。それでも、今回の移住と転職を経験したことにより、将来に向けた自由度は確実に増している。
「妻とも話しているのですが、子どもがある程度大きくなったら、もう少し大きい都市に移ることも考えています。たとえば進学や習い事などを考えると、仙台くらいの都市であれば選択肢がより広がりますからね」
こうした池野さんの体験談には、今後の将来設計に思い悩む人へのヒントに満ちている。
「都心でなければできないことって、実は意外と少ないと思います。何も地球の裏側に移住するわけではないので、ほんの2~3時間移動すれば会いたい人にも会えます。東京にいても仲間と集まる機会は数カ月に一度でしょう。だからいまのところ、地方にいる影響はあまり感じていません」
自分がいまこだわっている“何か”が、本当に都会でしか維持できないものなのか、あらためて考えてみてほしい。もしかすると、これまで思いもよらなかった将来の選択肢が生まれるかもしれない。
ワークライフバランスを実現している池野さん。休日は近くの公園にピクニックに行くことも 写真提供/本人







