2階にはクール宅急便用の仕分けを行う「クール室」を設けており、室内の温度は10℃で固定。冷凍・冷蔵品を仕分けた後、クールBOXに積載して発送する。広さは旧施設の1.5倍のキャパシティを確保した。

 1階の「仕分けターミナル」では、仕分け業務に最新のマテハン機器を投入したことで従来施設から仕分け能力を増強し、1時間あたり1万4400個の仕分けに対応している。コンベアを流れる段ボールに貼り付けられた送り状をスキャナーが読み込むことで、自動的にエリア別の仕分けを行う。仕分けられた荷物はロールボックスパレットに積まれ、そのままトラックへと積載される。

計画から10年で移転
労働環境整備に注力

 前田圭介・ヤマト運輸戦略拠点プロジェクト岡山早島プロジェクト長は新拠点の立地について「早島は四国への結節点および関西、九州などへの接続に非常に適している。岡山市の倉益に当社のトラックターミナルがあるが建設から43年経っており、10年ほど前から移転先として早島が候補に挙がっていたが、ようやくここまでたどり着いた」と説明。

 そのうえで「中期経営計画でコントラクト・ロジスティクス事業を成長領域に掲げたことにより、施設の設計を方向転換し、現在の形に至った」と明かした。

 地域特性のある荷物については、中四国の荷物を集約することからカキやカニなどの海産物が多く、最需要期の12月などはクール宅急便での取り扱いが非常に多いという。

 また、人材不足への対応については「大型のシーリングファンを導入するなど、労働環境の面ではかなり力を入れている。今後、業界では人手不足の加速が見込まれるが、当社はリーディングカンパニーとして、自社だけでなく業界全体のことも考えており、新拠点はパートナー企業の目線も取り入れた働きやすい拠点となっている」と語った。