渋滞しているときの
「無理やり車線変更」もNG!

 また、高速道路上では、適切な車間距離を保つことだけではなく「不用意な車線変更をしないこと」も重要です。

 日本の高速道路では、追い越し車線が使われがちです。NEXCO東日本などの調査によると、片側2車線の高速道路では、追い越し車線の利用率が60%に達したというデータも出ています。実際に、インターチェンジ(IC)やJCTの付近で渋滞が起こると、走行車線から追い越し車線に車線変更してやり過ごそうとするクルマが目立ちます。

高速道路で「ついやりがち」なNG行為…「30万円以下の罰金」「一発免停」の可能性も不用意な車線変更は事故のもとになる Photo:PIXTA

 それ以外の地点では、渋滞時には追い越し車線の流れが悪くなり、逆に走行車線に車線変更するクルマも見受けられます。

 気持ちは分かりますが、「混雑時の車線変更」は接触事故のリスクを大きく高める行為です。クルマ同士がぶつかる可能性が高いだけでなく、「クルマの間を縫って走ってくるバイク」と接触する恐れもあります。

 バイクと接触した場合は、単なる物損事故では終わらず、人身事故につながる可能性が高くなります。人身事故になった際、事故の過失割合がバイク側に大きく認められたとしても、ドライバー側にも時間的な損失と、精神的な負担が大きくのしかかります。

 渋滞時に車線変更しても、短縮できる時間はごくわずかです。場合によっては、ずっと同じ車線にとどまっていたほうが渋滞を早く通過できることもあります。上記の事態を避けるためにも、「渋滞で時間がかかるのは仕方ないこと」だと割り切り、安全を重視したドライブを心がけてください。

 さらに、高速道路の運転では、一般道以上に「気象条件」への気配りが重要になります。

 ただでさえクルマのスピードが速い高速道路では、一般道よりもスリップする危険性が高くなります。タイヤと路面との間に水の膜が張り、タイヤが水面に浮いたような状態になって運転操作が効かなくなる「ハイドロプレーニング現象」も起きやすくなります。雨で制限速度が低く設定されているときは、その速度を守って走行することが大切です。

 冬季には「冬用タイヤ規制」や「チェーン規制」が、速度規制とともに実施されることがあります。この際は規制に従い、必要な“滑り止め”を装着して通行しましょう。規制に従わず、サマータイヤで走るのは非常に危険です。

 冬用タイヤ規制が実施されている道路をサマータイヤ・ノーマルタイヤで走行すると、公安委員会の規則違反となり、6000円の反則金が課される可能性もあります(普通車の場合、以下同)。違反点数は加算されません。

 冬用タイヤ規制が行われているときは、速度制限も同時に行われることが通例です。でも、一見すると路面がドライで「普段通りに走れるのでは?」と疑いたくなることがあるかもしれません。