深夜の首都高へ――まず驚いたのは“エンジン音”

 では新型エルグランドとは一体どんなクルマなのか。今回は女性にも同乗してもらい、いつもの首都高の周回ルートへ出かけてきた。行き先は深夜の大黒PA。

日産「新型エルグランド」はアルファードと「全長もホイールベースも同じ」なのに…乗ってわかった“意外な違い”深夜の大黒PAにて。今回試乗した新型エルグランド Photo by F.Y.

 走り出してまず驚いたのは、エンジンの音だった。こちらは別に加速を求めているわけでもないのに、エンジンがかかり、回転がビューッと上がることが往々にしてある。その際の音が思いのほか大きいのだ。

 ここで先の1.5リッターエンジンの話に戻る。初代の3.3リッターV6はドライブシャフト経由で後輪を回していたが、新型の1.5リッター直列3気筒ターボが回すのは発電機である。そこでつくった電気を使い、前後のモーターでタイヤを回している。家の周りだろうが高速道路だろうが、エンジンと車輪が機械的につながることはない。いわゆるひとつのシリーズハイブリッド。日産「e-POWER」で、エルグランドに搭載されているのは第3世代になる。

 アルファードの2.5リッターハイブリッドは、エンジンの力もギアを介して前輪に伝わっている。同じハイブリッドでも、クルマの中でやっていることは随分と違う。

 普通のICE車なら、アクセルを深く踏み込んでボンネットの向こうが賑やかになっても、運転している側に“心当たり”があるのだが、e-POWERだと発電の頃合いが分からない。「え?いま?」という時にエンジン音が車内に飛び込んでくる。EV走行時の車内が非常に静かだから、余計にそう感じたのかもしれない。この辺りは開発者インタビューで詳しく伺ってみよう。

日産「新型エルグランド」はアルファードと「全長もホイールベースも同じ」なのに…乗ってわかった“意外な違い”新型エルグランドの運転席とインパネ Photo by F.Y.