日本の野球人口は推定で約500万人といわれ、そのほとんどが軟式のいわゆる草野球チーム。ところが、メンバーの大半が社会人であるため、試合が土日に集中し、マッチングやグラウンドの予約が大変らしい。ようやく試合日程が決まっても、相手のレベルが違い過ぎてお話しにならないというケースも多いとか。

ナビゲーターと呼ばれるスコアラーが、全試合をスコアリング。独自に開発したリアルタイム野球スコア管理「ジー・スコア」を駆使してスマホから簡単に入力できる(写真提供:ギガスリート)

 そんな草野球特有の悩みを解消してくれるのが、ギガスリートの運営する「ジー・リーグ(G-LEAGUE)」だ。同リーグでは、加盟するチームの試合にスコアラーを派遣し、独自に開発したリアルタイム野球スコア管理「ジー・スコア」を駆使して試合内容をスコアリング。そのデータを詳細に分析し、全チームをランキングしているのだ。

 このランキング情報をもとに、レベルの拮抗したチーム同士をマッチング。試合のスコアや経過、写真、選手へのインタビューなどを公式サイトで公開している。そうしたランキングや試合データなどの各種情報が、プレーヤーのモチベーションを高めている。

大リーグを目指していた社長が
帰国してシステムを自分で開発

 ジー・リーグは2012年8月に開幕以来、順調に加盟チームを増やし、現在では1都3県(神奈川、埼玉、千葉)にわたり70チームが登録している。代表取締役の大垣伸悟氏は、16歳でアメリカの野球に挑戦するため渡米した経験の持ち主。6年間のプロ・アマ生活を経て帰国後、情報システム系専門学校の担任教諭となる。

 じつは、大垣氏は高校時代に国家試験である「情報処理技術者試験第一種」という難関資格を取得している。アメリカの野球に挑戦する一方で、野球を引退した時のこともしっかり考えていた。プロ選手の道を断念した後、情報システム系専門学校の教諭となったのは必然だった。

 しかし、アマチュアとして野球を楽しもうと思った時、日本の環境は非常に乏しいことを知り、愕然とする。

 そうした経緯で、「テクノロジーの力でよりオープンで高度なスポーツのプラットフォームをつくる」(大垣氏)という現在のビジネスモデルを発想した。当然ながら、同社のシステムもすべて大垣氏自ら構築し、そのスピード感と膨大なデータ量が同社の強みとなっている。