ビジネスを成功させるタネの見つけ方

 ここでビジネスのタネを見つけるためのヒントを、いくつか掲げてみることにします。

●日常生活で普通に見られる風景を片っ端から疑ってかかる。5W1Hすべてに疑問を投げかけてみよう。「気づき」は、身の回りのものすべてに疑問を持つことから生まれます。
  なぜ、その商品はそんなに大きいのか。なぜ、その商品だけ7月によく売れるのか。なぜ、その商品をそこに置く必要があるか。なぜ、その仕入先から仕入れなければならないか。なぜ、その得意先にそのような条件で売るのか。なぜ、そこだけがそんなに暗くて(そんなに明るくて)いいのか。もしこれがなかったらどうなるか。こんな商品・サービスがあったら誰がどのように助かるか。
  疑うと「気づき」が生じます。この気づきをたくさん集めて紙に書き留めます。書いたものを眺めると、また気づきます。それを繰り返すのです。

●こんなときにまったく新しいこんな商品・サービスがあったらいい。こんな事業があったらきっと顧客は感動してくれるだろう。顧客は期待した以上のものを提供しないと感動してくれません。

●今までの業界の常識をすべて疑ってかかるのもよし。なぜそうなのか、根本原因を探ってみるのもよいでしょう。いろんなことを対象と一体となって、来る日も来る日も考えることが大切なのです。

●既存の商品・サービスであっても、お客様の「これが不足している」「ここが不満だ」あるいは「何かが足りない」という感覚を満たし、欲しいと思わせる商品・サービスとは何だろうか、常に考えてみる。ヒントが浮かび、ピンとくることがあります。

●既存商品・サービスのどこをどう変えればいいのか。商品やサービスの要素である「価格」「品質」「素材」「デザイン」「時間」「タイミング」のどれに注目し、どこをどう変えればよいか。
  少しでも変えられそうな商品・サービスがあれば、起業しながら試行錯誤を繰り返す、というパターンもあり得るし、実際のところはそれが多いかもしれません。変えられない理由ばかりを探すのはやめて、変えられるという信念を持ってください。

(毎週水曜日更新。次回は10月2日更新です)


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