思わず体が反応してしまう
接近音のメロディまで
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全部で101曲ですが、1番から3番の3曲はなんと「接近音」です。これは気が付きませんでした。「1番線に上り列車が入ります」というアナウンスの後で、分散和音が鳴っています。
電車がホームに入ってくる前になる音楽です。この曲を聞くと思わず体が反応してしまいますね。(8ページ)
音は5つか7つしかありません。でも、たしかにメロディです。
4曲目はいちばん多くの駅で流されていると思われるメロディで、CとG、2つの分散和音でできています。「せせらぎ」というタイトルのオリジナル作品でした。作曲者は稲垣牧人さん。
8曲目の「Airy」という曲もよく耳にします。本書には収録した曲が流されている駅も記載されています。「Airy」は新宿駅の総武線三鷹方面ホームだそうです。作曲者は櫻井隆仁さん。櫻井さんは101曲中、40曲以上を作曲しています。日本の第一人者ですね。
塩塚博さんの作品も9曲収録されました。塩塚さんの曲は転調が多く、最後の和音の予測が外れます。聞いていて面白いですね。筆者がよく聞くメロディは御茶ノ水駅で流れていることがわかりました。
外国にはおそらく発車メロディは存在しないでしょう。筆者の経験でも、だいたいどの国でも、アナウンスもなく、時間になるといきなり発車します。