ラーニングシステムは、1997年に日本で初めてレゴを教材として使った「レゴ教室」を独自に始めた。その後にレゴ社正規教育プログラムの展開を始めたレゴ・エデュケーションの国内初の正規代理店にもなっている。国内のSTEM教育のパイオニアであり、今インドでの爆発的な普及をも前にする菊池社長にインドでのSTEM教育普及にかける思いを聞いた。

 10畳の部屋を借りて、レゴで教育する塾を始める

――そもそも1997年に、レゴブロックを教材に使った塾を始めた経緯は?

 私自身の話ですが、親に金を出してもらって学校へ行き、システムインテグレーションの会社に就職してからも、若いうちは給料もらって勉強させてもらう。会社からすると、給料に見合う貢献し始めたかなというところで、その会社をやめて、自分でITの会社(アイエム)をつくったんですね。

 自分がこんなだから、ITの会社の経営者としてやっていても、その会社に残るものは、ソフトウェアもハードウェアも人材も、お金も心もとない。それなら将来の国のための人づくりという意味で子供の教育に力を入れようと。そうすれば何かしら受け継がれていって、それを受け継いだ人が少しは残っていくだろうと考えたんですね。

 ちょうどその頃に、レゴ社にレゴブロックを教育に使うというアイデアがあって、その当時はまだレゴ社にはカリキュラムがなかったので、自分でつくって、石神井に10畳の部屋を借りて、レゴで教育する塾を始めました。2歳から小学生を対象に、最初は20人ぐらいからでした。

――IT会社の経営のかたわら、教育事業に自身の時間をさいて取り組んだということか?

 そうですね。ずいぶん時間もお金も使いました。そのころレゴ社と緊密に教育に取り組んでいたのは当社だけで、レゴがマサチューセッツ工科大学と共同開発した教育用途ロボット「マインドストーム」も当時教材として使っていたのは当社ぐらいでした。

――その後、レゴが正式に認定レゴ教室を展開するようになった。

 もともと当社の教室は、SCCIPというブランドでやってましたが、「レゴ教室」という認定教室も最初に始めたのは当社です。レゴの認定教室にはいろいろと制約がありますが、SCCIPは我々のオリジナルなので、そろばん教室と兼営できたりと、ゆるやかです。そうしたこともあって、今は同じようなSTEM教育のアフタースクールの教室でも二つのブランドで展開しています。

――インドではインスクールで展開している理由は?

 SCCIPは独自に開発したプログラムなので、これはどこへでも持っていけるわけです。知り合ったインド人からは、最初はインドでもアフタースクールの塾を開くように誘われた。しかし行ってみると、経済事情が日本と全然違う。ショッピングモールでやるようにすすめられたが、モールそのものはよくても、周囲の環境を見るととてもそういう気分になるようなところではない。