中学受験があたり前になった今、受験科目の中で一番気がかりなのは算数ではないでしょうか。「お父さん」に算数を教えていただきたい理由は、「お父さん」こそが、塾の先生や家庭教師よりも、最もお子さんにとって最適な教師となりえるからです。そのためにはまずお父さんが算数の楽しさをご理解いただき、それをお子さんに伝えていただくことが重要です。

当連載では、私(タケウチ)とお父さんのやりとりを通じて、中学受験でよく出てくる算数の問題をわかりやすく解説します。算数の中でも、受験問題でよく出てくる「周期算」「つるかめ算」「食塩水」「平面図形」「計算問題」の5つのジャンルから出題。1ジャンルあたり全3回にわたり、練習問題や過去問題を実際に解いていきたいと思います。

タケウチ:では、これで『つるかめ算』最後の例題です。今まで通りの考え方でいけば楽勝ですよ!

【例題】
 例題を解いてみよう!

【例題5】
46人のクラスで算数のテストを行ったところ、平均点は7点で、その得点と人数は以下の表のようになりました。

このテストは全部で3問あり、それぞれの問題の配点は第1問が4点、第2問が5点、第3問が6点でした。このとき次の問いに答えなさい。

問題(1)Aにあてはまる得点を求めてください。

問題(2)B、Cにあてはまる人数をそれぞれ求めてください。

タケウチ:まず問題(1)から考えていきましょうか。これは『つるかめ算』というわではありませんが。

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式(1)4点+5点+6点=15点
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父:0点というのは1問もできなかった人で、15点というのは上記の式(1)より全部できた人だから図1のような感じだよね。