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外資系リーダーが日本を変える

ドラッカーも提唱した!?
「パラレルキャリア」のすすめ

小関貴志・マルケト バイスプレジデント 戦略・ビジネス開発担当

GAISHIKEI LEADERS
【第4回】 2014年8月8日
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なぜ、パラレルキャリアなのか?

 その答えを述べる前に、セールスフォース・ドットコムの会長兼最高経営責任者、マーク・ベニオフの言葉を紹介したいと思います。

人生におけるゴールとは、幸せになることである。しかしそれ以上に崇高なゴールがある。それは他者を幸せにすることである

 この言葉は、すぐに私の座右の銘になりました。さらにもう1つ、ホーキング博士の言葉を紹介しましょう。「人はどのように生きるべきか?という記者からの問いに対して答えたものです。

2度目のチャンスを待たず、自ら行動し、自分の行動の価値を最大化するように生きるべきだ。

 2人の言葉は私の行動指針になりました。そして、その行動指針を実現する私なりの生き方が、外資系企業のビジネスパーソンとNPO経営というパラレルキャリアなのです。その理由を説明しましょう。

 パラレルキャリアは、1つの組織に依存しません。依存しないということは、主導権を自分が持つということですから、惰性で今の働き方を継続することはありません。自らの意思で選択した「ライフワーク」を妥協せずにやる。そのライフワークこそが、本業ともう1つの活動の両立です。

 私のパラレルキャリアは、マルケトというマーケティングオートメーションを活用して企業の売上成長に貢献するソリューション提供企業に勤務しながら、特定非営利活動法人ENPOWERの創業者兼共同代表として、ビジネスセクターと非営利セクターをつなぐプラットフォーム構築をめざすというものです。これら2つの活動をライフワークとして可能な限り長く両立したい。これが1つめの質問に対する私の答えです。

 では、2つめの質問はどうなるでしょうか。

 2つめの名刺の活動で社会貢献などをすると、感謝される機会が増えます。自分がやりたくてしたことなのに、自分としては当たり前のことをしただけなのに、他人が幸せを感じてくれる。自分がそれをしたという喜びは、何物にも代え難いものです。それが、自分が持つスキルへの自信となり、1つめの名刺の会社に誇りと感謝の気持ちを抱かせてくれます。まさに有能感を感じられる瞬間です。

 さらに、パラレルキャリアで知り合う人々は、1つめの名刺のビジネスの世界で付き合う人たちとは異なります。ビジネスの世界とはかけ離れた、それまでの自分がまったく知らない世界観や価値観を見せてくれるのです。パラレルキャリアで寝る時間が減っても、仕事以外の世界を広げたい、多くの人とつながりたいという欲求は日増しに高まり、充実した日々を送るようになるのです。

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外資系リーダーが日本を変える

真のグローバル経営を経験してきたビジネス・リーダーが、日本社会・日本企業の多様性の欠如や視野狭窄、長期停滞などの課題に対し新たな視点での解決策を提案し、政治・経済・教育の各分野から日本社会に変革を起こしていくことをゴールとして活動する「GAISHIKEI LEADERS」。そのメンバーが、日本企業にとって最優先課題といえる「経営のグローバル化」について各自の経験と知見に基づき、グローバル規模の仕組みを理解し、日本のユニークな強みをそれと調和させた上で一層輝かせていくための新しい「グローバル経営論」を解説します。

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