旅行会社のパックツアーを使わずとも、ネットで気軽にオーダーメイドの海外旅行を組める時代。便利さは飛躍的に向上しましたが、聞いたこともないようなエアラインも多く、どこを選んだらいいか、困る人は多いのではないでしょうか。
安さだけで選べれば悩むこともないのですが、何しろ欧州なら10時間ものフライトが待っています。機内食やエンターテイメントが悪ければ、地獄の10時間を過ごす羽目になります。
また、事故が気になる人も多いでしょう。かくいう私も大の飛行機嫌い。空港でお目見えした飛行機が古かったりしようものなら、途端にブルーな気分になります。
今回の特集では、「エアラインの利用者評価ランキング」に加えて、「時価総額ランキング」による経営実力度評価をしてみました。お読み頂ければ分かるのですが、利用者の評価が高いのに、時価総額が低いというエアラインはあまりありません。やはり、普通はおカネがあってこそサービスも充実できるということなのでしょう。
また、気になる「マイレージサービス」についても、詳しく解説してみました。
もっとビジネスの視点で航空業界を眺めてみたい人に向けて、「識者インタビュー」や「シンガポール現地取材による、航空業界の戦略解説ページ」も多く用意しています。
米国のデルタ航空とノースウエスト航空の合併のように、最近耳にすることの多いエアラインの合併話や経営難の背景も、これ一冊を読めばばっちり理解して頂けることでしょう。
世界と比べるにつけ、日本はエアラインの経営でも、そして空港行政でも遅れを取っていると痛感せざるを得ません。誰もが気になる日本航空(JAL)、全日本空輸(ANA)の今の立ち位置は一体、どのあたりなのか? 日本の空の復活には、どのような戦略が必要なのか。
ユーザー視点とビジネス視点の両方を網羅した特集だけに、あなたの知りたい情報が、必ずどこかに出ていることでしょう。まずは手にとってみてください。
(『週刊ダイヤモンド』編集部 津本朋子)