2014年5月に刊行されて以来、大反響を呼び「図解版」「著者プロデュース・ノート」など関連商品が続々と発売されている『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』。学生や広い女性層など、通常のビジネス書の読者の範疇に留まらない層まで届くヒットを記録している。ベストセラーとなった原因は何なのか、著者である高橋政史氏に聞いた。
誰も教えてくれないノートのとり方の秘訣
――『頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?』が発売から大反響を呼び、発売2週間で12万部を突破をしました。現在の累計部数を教えてください。
高橋 ありがとうございます。現在はシリーズ累計18万部となっていて、普段あまりビジネス書を読まない層の方にも広く手にとっていただいているのかな、と思っております。
価格(本体):¥1400
かんき出版
――ビジネス書の範疇に収まらないヒットですね。読者や周囲の反応はいかがでしょうか。
高橋 「さっそく方眼ノート買いました!」とか、本の中で紹介している「黄金の3分割」というやり方で実際に書いた方眼ノートを見せてくださる方がたくさんいたのは、すごく嬉しかったですね。
ビジネス書の場合、「読んだけど、行動を伴わなかった」ということって案外多いのかなと思うのですが、この本は、読んですぐ行動してくれる読者の方がたくさんいました。ほんとありがたいことです。
――ノートの取り方って学校では教わらないですよね。職場ではメモとしか捉えていない人も多いと思います。
高橋 講演とかのイベントの会場で、100人くらいの人に「ノートの取り方を教えてもらったことのある方は?」と聞いても、一人手が挙がるか挙がらないかといったレベルです。
つまり、99%の人が、正しいノートのとり方を知らないのが現実です。でも、正しいノートのとり方を知らないまま放置すると、いろんなマイナス影響が一生涯にわたってもたらされます。
じつは今回、学生さんであったり、ビジネス書をあまり読まない女性の方からの反響が大きかったのは、潜在的に「正しいノートの取り方を知っておきたい!」と思っている人がじつは多かったというあらわれだと思うのです。