HANDS療法

 まひすると、指を曲げることはできても、伸ばすことが難しくなる。この場合、物をつかむことはできても離すことができないため、生活に必要な動作にはつながらない。

 そこで、まひした手指を伸ばそうとしたときだけ電気で刺激し、筋肉の収縮部をサポートする装置を装着し集中的に手指を動かす訓練をする。さらに、手の関節を固定する装具を着けて、腕全体の筋肉の緊張を弱め、手指を動かしやすくする。

 訓練は生活に必要な動作を1日8時間、3週間続ける。その結果、「つかんで離す」動作ができ、まひした手が部分的に実用的になる。東京湾岸リハビリテーション病院リハビリテーション部の補永薫部長は「指の機能を補助できるので、積極的に訓練できる。日常生活でまひした手も使うようになる」と話す。

 なお、『ダイヤモンドQ』(創刊準備3号)では、これら以外にもさまざまなリハビリに関する詳しい記事を掲載している。