「恋人にスマートフォンを見られて、浮気相手へのメールがバレてしまった」といった話はよく聞くが、こういった場合、恋人が高度なハッキング技術を持っているとは普通は考えない。パスワードを推測されたり、盗み見られたと考えるだろう。つまり、個人間ではソーシャルハッキングが行われやすく、また対策を講じなければならないということだ。後ろめたい事情がある人は、特に注意が必要だ。

いまだにパスワードは誕生日?
日常でヒヤッとした経験談の数々

 では、今回のような情報流出リスクは芸能人のみならず、我々一般人にもあるのだろうか。取材してみると、個人間でのソーシャルハッキングについて、ひやっとしたり、疑心暗鬼になったりした経験がある人は少なくない。ソーシャルハッキングの被害に遭わないためには、どうしたらいいのか。世間の声を紹介していこう。

「スマートフォンのパスワードを名前から推測できるものにしていた(例:オサム=0366など)。恋人にはもちろん伝えたことがなかったが、あるときスマホを家に忘れ、待ち合わせた友人の連絡先がわからなかったとき、彼女に連絡して自分のスマホを操作してもらった。その際、まだパスワードを言ってないのに彼女がロックを解除。なぜわかったのかを聞いたら『わかりやすいから前から知ってるよ』と言われて驚いた」(28歳・男性)

「旅行中に財布と携帯電話の入ったカバンを駅のトイレに置き忘れたことがある。クレジットカードの番号は違うが、スマートフォンのパスワードを誕生日に設定していたため、もし悪意のある人に拾われ、運転免許証から誕生日を知られたら大変なことになると思った。結局、何事もなく無事に手元に戻ったから良かったが……」(32歳・男性)

「職場で新人の女性から、『スマホのパスワードを誕生日に設定してるのって危ないって言われたんですけど、先輩は誕生日に設定してますか?』と聞かれて、色々びっくりした。誕生日に設定していたとしても、言うわけない」(37歳・女性)

「電車内などでよく見かけるのが、スマホのパスワードを一角でなぞれるようにしている人。たとえば、『1236』のようなパスワードであれば、指を滑らせるだけで解除できる。それが楽なのはわかるけど、赤の他人からでも一瞬でパスワードがわかるようにしておくのってどうなの?」(30歳・女性)

 iPhoneはiOS 9からパスワードを6桁に変更することができるようになった。また、指紋認証のスマートフォンにすれば、『ミッション:インポッシブル』ばりの特殊技術を使わない限り、本人以外の操作が難しい。こういった対策法もあるが、「パスワードは誕生日ですか?」と人に聞くような危機管理意識の低い人には、まず個人情報流出の怖さから教えなければいけないのだろう。