3.目新しく、儲けのメカニズムがよくわからないビジネス

 新しい技術の利用などで、(オジサンたちには)仕組みがよくわからないのに、ものすごく儲かる(らしい)ビジネス。よくわからないから、胡散臭く感じられるし、どうしても「ズルく稼いでいる」というイメージを持たれてしまう。そして1と同種の眉唾なビジネスと疑われてしまう。

4.人類や社会の発展に貢献しない(ように見える)ビジネス

 社会の進歩にも、人類の精神の高揚にも貢献しない、「意味のない」「本当は存在すべきではない」「秩序を壊す」と一部の人が思ってしまうビジネス。お金は儲かったとしても、「人を退歩させる」「社会を壊す」のであれば、一般からは認められにくい。

 1は論外だが、2や3、そして4のいくつかに当てはまるような産業は「虚業」のラベルを張られる。たとえば当時のリクルートは、2であり3でもあり4でもあった。そして通信事業へ進出するために、理工系の優秀な人材を大量に採用したところ、本来は製造業などの「実業」で活躍すべき人材が「虚業」に奪われる「国家的損失」が起きているとの批判を受けた。そしてその後、リクルート事件につながっていったのである。

オジサンたちが「虚業」を目の敵にするワケ

 当時の私は、「実業と虚業を分けることに一体何の意味があるのか」と不思議に思っていた。1のような犯罪行為は問題外だが、「儲かる」ということは、社会がその仕事の価値を認めているということだ。価値があるから、相応の対価が支払われるし、それによって企業も潤い、成長するのだ。しかし、社外の年配の方々からは「今はそう思うかもしれないけど、いずれわかるようになるさ」と諭された。

 実は、「虚業」とラベルを貼る行為は、上の世代から若い世代に対する「バッシング」のひとつなのである。一種の世代間闘争だとも言える。