健康な時から移り住む

 次いで4番目として挙げたのが「CCRC型サ高住」である。CCRCとは、Continuing Care Retirement Communityの略。健康な時に移り住んで、要介護状態になっても敷地内の別棟に移動してケアを受け続けられる高齢者向け施設。米国で提唱され、東海岸や西海岸沿いで建設が進んでいる。

 相当の広い敷地が必要とされるため、都心部では難しい。日本では地方創生事業の新政策として、「日本版CCRC」と謳われ、このところにわかに話題を集めている。

 政府の検討会でその先駆例として紹介されているのが、「ゆいまーる那須」(栃木県那須町)と「シェア金沢」(石川県金沢市)である。共に、その中核施設がサ高住である。要介護高齢者の住まいというよりも、「第二の人生」を始める場という要素が強い。東京など都心から元気高齢者が移り住み、そば打ちや美容師の腕を活かすなど特技を披露したり、売店の管理などにいそしむ。

 そうした活動の場を事業者が積極的に提供し、入居者たちを巧みに誘導している。共に、高邁な理念に基づき、高らかに掲げた運営者のきめ細かいプランがあってこその試みといえるだろう。

認知症対応型も

 そして、最後のグループは「認知症対応型サ高住」である。名古屋市緑区桶狭間に開設した「ライフケアマンション神明」がその第1号だ。