大変だと感じるなら無理に「両立」しようとしなくても良い。
家事・育児をときどき外注するのも一つの手段
今、新卒などで入社するのは女性の方が優秀だといわれている。だから、せっかく正社員の仕事をつかみ取ったなら、一生勤め上げるくらいの心意気を持ってほしい。
育児期間中は休めばいい。支援も前よりも充実してきている。細く長くでも正社員の道を簡単に外れないでほしい。「子育て期間中は仕事との両立が大変だから、仕事はとりあえず辞めよう」よりも、「育休でも取って、いつかまた復帰しよう」という考え方でもいい。
確かに、子育てをしながら仕事を続けるのは、決して楽なことではない。そして、子育ては、とても素晴らしい仕事だ。専業主婦というのは大変な苦労があると母をみていてもわかるし、心から尊敬している。私の場合はさまざまな事情があって専業主婦にはなれなかったが。
でも、やり方次第で、夫婦で協力すれば、いかようにも工夫できる。大変だと感じるなら無理に「両立」しようとしなくても良いのだ。たとえば、家事・育児をときどき外注するのも一つの手段だ。
たとえば、子どもが10歳になるまで、毎月10万円外注費がかかるとしよう。それでも年間に120万円、10年で1200万円だ。失う生涯賃金1億円超と比べると、投資と考えていいような気もする。
さらに、育児はいまや子ども預かりだけではなく「教育」的観点からも充実している現代だ。働き続けて得たお金で子どもに多くのチャンスを与えられる可能性だってある。そして、母親だって働き続けることで、新たな人生経験を広めたり、自分のやり甲斐を持ち続けられたり、出会いや学びに事欠かない。子どもの教育にも役に立つこともあろう。