5円玉の希少価値ランキング

5円硬貨には<br />「算用数字」がないって<br />知ってました?久保田 競
(Kisou Kubota)
京都大学名誉教授、医学博士。世界で最も権威がある脳の学会「米国神経科学会」で行った研究発表は、日本人最多の100点以上にのぼり、現代日本において「脳、特に前頭前野の構造・機能」研究の権威。2011年、瑞宝中綬章受章。1932年、大阪生まれ。著書に、『1歳からみるみる頭がよくなる51の方法』『赤ちゃん教育――頭のいい子は歩くまでに決まる』『あなたの脳が9割変わる! 超「朝活」法』(以上、ダイヤモンド社)などベスト&ロングセラー多数。

 インターネットでどれぐらいで売れるのかを調べたら、5円玉の希少価値ランキングの第1位は、2010(平成22)~2013(平成25)年に発行されたもので、800円の値段がついていました。

 50円玉人気ランキング第1位は、1987(昭和62)年に発行されたもので、3000円の値段がついていました。この年の効果は、穴の位置がずれているエラー硬貨ができやすく、価値が高くなるそうです。

 未使用のほうが高価になります。

 5円硬貨の製造には、銅60~70%、亜鉛30~40%となっていて、幅があるのは、第2次世界大戦後、兵器に使われたスクラップが利用されたからのようです。

 穴あき5円硬貨の製造は1973(昭和48)年からで、材料費の節約のためと視覚障がい者にもわかりやすくするためにそうしたと言われていますが、真偽はわかりません。

 大阪市の造幣局、独立行政法人で、コイン、勲章などの製造販売に関係しているところがあります。

 そこは、桜の名所で、春になると、通りぬけを勧める新聞記事が出ますが、内部の紹介は一切しないので、一般市民には造幣局が何をしているかはわかりません。

 5円玉は「ゴエンダマ」と読まれますが、「ご縁」に通じるので、お賽銭の需要があります。

 ところで、5円玉だけはアラビア数字での表記がなく、漢数字で「五円」と書かれているため、漢字圏でない海外旅行者が困ることがあるらしいです。