
[聞き手] 森上展安・森上教育研究所代表
1953年岡山生まれ。早稲田大学法学部卒。学習塾「ぶQ」の塾長を経て、1988年森上教育研究所を設立。40年にわたり中学受験を見つめてきた第一人者。父母向けセミナー「わが子が伸びる親の『技』研究会」を主宰している。

教科センター型の採用に伴い、以前から特別教室のある理科以外の教科でも学びの情報発信力を高める共有施設「メディアスペース(MS)」が、教科ごとに設置された。プレゼンやグループ学習、自由時間にと、生徒がさまざまな過ごし方に使うことができる。 (1)社会科のMSでは、土器の実物や時代ごとの歴史資料、地図など多彩な展示物が好奇心をかき立てる (2)数学科のMSは吹き抜け構造で、床のタイルはノーベル物理学賞受賞者・ロジャー・ペンローズ氏考案の「ペンローズ・タイル」を再現 (3)生徒の作成した多面体の展示スペース (4)数学関連の書籍がいつでも閲覧できる (5)屋外には生物科のビオトープも
拡大画像表示

(1)ホームルームと教科の併用教室は廊下側も開放できる (2)生徒はホーム・ベース(HB)と呼ばれるロッカーの並ぶスペースに自分の荷物を置き、教科ごとに教室を移動することで、ホームルームの机には私物を置かない。コロナ禍で教室間移動を抑制していることもあり、現在のところ以前のようなスタイルでの授業が続いている
拡大画像表示

(1)現在はコロナ禍で閉鎖されているが、学年ごとに自由に使える学年ラウンジも各フロアに設けられている (2)放課後には教員志望の青山学院大生がチューターとして生徒の勉強をみにやってくる。現在は1階のカフェテリアで実施中
拡大画像表示