「青山学院中等部」が新校舎で“教科センター型”を採用した3つの理由
開口部が広くて明るく、開放的な中等部新校舎の教室。6階には理科の実験室がそろう。理科I(物理)の授業では、男女同数の4人チームで台車を使った「力学」の実験が行われていた
「青山学院中等部」が新校舎で“教科センター型”を採用した3つの理由
「青山学院中等部」が新校舎で“教科センター型”を採用した3つの理由
[聞き手] 森上展安・森上教育研究所代表 1953年岡山生まれ。早稲田大学法学部卒。学習塾「ぶQ」の塾長を経て、1988年森上教育研究所を設立。40年にわたり中学受験を見つめてきた第一人者。父母向けセミナー「わが子が伸びる親の『技』研究会」を主宰している。
「青山学院中等部」が新校舎で“教科センター型”を採用した3つの理由
(1)毎朝10時15分からの礼拝を行うほか、現在は音楽の授業でも活用されている礼拝堂 (2)廊下には聖書をテーマにした絵画も 拡大画像表示
「青山学院中等部」が新校舎で“教科センター型”を採用した3つの理由
教科センター型の採用に伴い、以前から特別教室のある理科以外の教科でも学びの情報発信力を高める共有施設「メディアスペース(MS)」が、教科ごとに設置された。プレゼンやグループ学習、自由時間にと、生徒がさまざまな過ごし方に使うことができる。 (1)社会科のMSでは、土器の実物や時代ごとの歴史資料、地図など多彩な展示物が好奇心をかき立てる (2)数学科のMSは吹き抜け構造で、床のタイルはノーベル物理学賞受賞者・ロジャー・ペンローズ氏考案の「ペンローズ・タイル」を再現 (3)生徒の作成した多面体の展示スペース (4)数学関連の書籍がいつでも閲覧できる (5)屋外には生物科のビオトープも 拡大画像表示
「青山学院中等部」が新校舎で“教科センター型”を採用した3つの理由
(1)メディアセンター(図書室)も吹き抜けで開放的 (2)(3)2階部分ではICT教室とミーティングルームが隣接し、プログラミングの授業などを行っている 拡大画像表示
「青山学院中等部」が新校舎で“教科センター型”を採用した3つの理由
(1)ホームルームと教科の併用教室は廊下側も開放できる (2)生徒はホーム・ベース(HB)と呼ばれるロッカーの並ぶスペースに自分の荷物を置き、教科ごとに教室を移動することで、ホームルームの机には私物を置かない。コロナ禍で教室間移動を抑制していることもあり、現在のところ以前のようなスタイルでの授業が続いている  拡大画像表示
「青山学院中等部」が新校舎で“教科センター型”を採用した3つの理由
(1)現在はコロナ禍で閉鎖されているが、学年ごとに自由に使える学年ラウンジも各フロアに設けられている (2)放課後には教員志望の青山学院大生がチューターとして生徒の勉強をみにやってくる。現在は1階のカフェテリアで実施中 拡大画像表示
「青山学院中等部」が新校舎で“教科センター型”を採用した3つの理由
(1)(2)エントランスは広いホールとなっており、広く取られた階段と合わせてさまざまな展示会や集会、演奏会などの会場としても活用できる (3)正面玄関は、エントランスとともに新校舎の顔となっている  拡大画像表示
「青山学院中等部」が新校舎で“教科センター型”を採用した3つの理由
道路に面した外壁部分にのみレンガを張り(左)、廊下の床や壁の板張りも一部分に限定する(右)など、建築費高騰によるコスト削減を意識しつつ、デザイン性を維持するための工夫の跡も見られる 拡大画像表示