「桜・卵・会食」の疑惑3点セット、“年内決着”作戦は奏功する?会談する自民党国対委員長の森山〓(もりやま・ひろし、〓はしめすへんに谷)(右)と立憲民主党国対委員長の安住淳。森山は「桜」疑惑の年内決着を目指して調整を重ねたとされる Photo:JIJI

 新型コロナウイルスの感染拡大の勢いは止まらず、2020年12月22日には、ついに死者が3000人を超えた。コロナ禍が日本社会全体に暗い影を落としたまま21年が始まる。政治も例外ではない。

 20年9月に前首相、安倍晋三の突然の退陣を受けて誕生した菅義偉内閣もコロナ対策で後手に回り、頼みの内閣支持率が急落した。発足当初は7割を超えた世論調査もあったが、12月に入ると、「毎日新聞」が40%、「朝日新聞」の調査では39%にまで下落した。

 しかし、準備がないままトップリーダーになった菅に有力な挽回策があるわけではなかった。逆に政権不信を増大させるスキャンダルが次々と表面化した。「桜・卵・会食」の3点セットだ。