最初が肝心!会議でメンバーの本気を引き出すコツ
児玉教仁
アジェンダを告げる際に気をつけたいのは、周りを巻き込むことである。会議の運営上は、最低限、議題を共有できればよいが、そこで「皆で議題を作る…
2020.7.7
グローバル・モード
海外の相手を動かすビジネス・ミーティングの基本
リモートワークやオンライン会議が増えたいま、情報伝達、会話のやりとり、仕事の進め方が変わりつつある。これまでのように、その場の空気や暗黙の了解に頼ることができない。言葉にできない背景や文脈を、相手に察してもらうことも難しい。伝え方、問いかけ方、コミュニケーションをどのように変えていけばよいのか。
実はこれは、日本人がグローバルを相手にビジネスをする際の、作法や進め方に共通する課題である。グローバルでは、日本流のそんたくや、あうんの呼吸が通用しないからだ。実は、これは英語力より重要なポイントである。
本書では、グローバルの「思考」「伝達方法」「ビジネスの進め方」をビジネス・ミーティングのプロセスに沿って解説、海外相手の会議/面談で成果を出す秘訣を紹介する。
児玉教仁 著
定価:本体1,600円+税
発行年月:2019年09月
判型/造本:A5並
頁数:244
ISBN:9784478108895
●目次
まえがき―英語力より重要なのは、ローカルの常識から脱却し、グローバル・モードにシフトすること
STEP0 土台作り―文化の違いを踏まえて、活発に議論できる環境を整える
1. まず最初に、文化の違いを理解する
2. 挨拶とアイスブレークで関係を築く
3. 会議体のプライドを醸成する
4. 会議のアジェンダを共有する
5. 会議体のギアを一段上げる
STEP1 現状把握―後の意思決定や交渉に備え、なるべく情報を引き出し、問題を明らかにする
1. 問題を定義して原因を特定する
2. 相手に吐露させるヒアリングのコツ
3. 発言を理路整然と組み立てる
STEP2 ゴールの設定―どこを目指すべきなのか、ゴールを洗い出し、現状とのギャップを認識する
1. ゴール設定は相手次第の場合
2. ゴールを会議体で作り上げる場合
3. 異論を出し合う技術
4. 合理的に結論へと導く技術
STEP3 実行フェーズ―打ち手を考え、具体的なタスクに落とし込んで行動を後押しする
1. 五月雨式の議論を制する
2. 場合別の打ち手の選び方
3. タスクの緊急度を上げ、勝ち癖をつける
4. 議事録とフォローアップ
あとがき―グローバル・モードに切り替えられれば、日本のビジネスパーソンは前途洋々
巻末付録―グローバル・モードでNGの話題
児玉教仁
アジェンダを告げる際に気をつけたいのは、周りを巻き込むことである。会議の運営上は、最低限、議題を共有できればよいが、そこで「皆で議題を作る…
2020.7.7
児玉教仁
アイスブレークで打ち解け、「すごいチームに所属した」というプライドをメンバーが共有できたら、いよいよ実際の会議に入る。これまで述べてきたよ…
2020.7.4
児玉教仁
たとえば、ガタイがいい人に「何かスポーツでもやっていましたか?」と聞く。実はこれは、「体格が良い=スポーツ経験あり」という決めつけによるス…
2020.7.2
児玉教仁
ビジネスパーソンは忙しい。誰もがたくさんの仕事を抱えている。会議の中身を充実させることは大事だが、なにより、この会議体が一番大事だと思える…
2020.6.30
児玉教仁
シリコンバレーやエストニアなど、注目の集まる海外地域で働く日本人に共通する悩みは、日本の本社や取引先のお偉いさんから、現地企業との顔つなぎ…
2020.6.27
児玉教仁
雑談を通して相手のことを知ろうともせず、いきなり本題に入るのは失礼に当たる。とはいえ、会ったばかりの人と、いきなり込み入った話をするのは難…
2020.6.25
児玉教仁
日本人の自己紹介は丁寧すぎる。「我こそは、○○家家臣、○○家嫡男、○○○である!」と、まるで戦国武士の名乗りのようで、必死に身分を紹介しよ…
2020.6.23
児玉教仁
日本人は、特にビジネスの場では、「丁寧な言葉遣い」や「礼儀正しい振る舞い」で相手への敬意を示し、プライベートで友人たちと過ごすときとは違う…
2020.6.20
児玉教仁
映画に誘われたとき、「今週末は、ちょっと……」と語尾を濁せば都合が悪いことが伝わる。「箱根か草津に行かない?」と言えば、おのずと温泉に入る…
2020.6.18
児玉教仁
日本の会議では物事が決まらない、せっかく集まっているのに何も決まらないのは、時間の無駄遣いではないか、と海外の方から指摘されることは多い。…
2020.6.16
児玉教仁
ところ変われば習慣も変わる。カルチャーギャップからすれ違いが起きることも少なくない。本連載では、折に触れて、ありがちなエピソードをコラムと…
2020.6.13
児玉教仁
前回、グローバル・モードにシフトするためには、「思想」「伝達方法」「ビジネスの進め方」の3つを押さえる必要があるとご紹介した。逆に言えば、…
2020.6.11
児玉教仁
前回、「日本人は空気を読むのが得意というけれど、私たちが得意とするのは、あくまで日本ローカルの空気。そのままグローバルに出ても、無意識に地…
2020.6.9
児玉教仁
リモートワークがスタンダードになるにつれて、コミュニケーションや会議の進め方が変わりつつある。日本的なあうんの呼吸に頼れなくなったとき、新…
2020.6.6
児玉教仁
企業によっては在宅ワークが3カ月近くに渡り、オンライン会議もすっかり日常化している中、情報伝達、会話のやり取り、仕事の進め方が変わりつつあ…
2020.6.2