答えたくない質問には、答えなくてよい
児玉教仁
何でもオープンに質問し合うのがグローバル・モードといえど、話したくないこと、話すべきでないことは当然ある。人のよい日本人はなかなか断るのが…
2020.9.15
グローバル・モード
海外の相手を動かすビジネス・ミーティングの基本
リモートワークやオンライン会議が増えたいま、情報伝達、会話のやりとり、仕事の進め方が変わりつつある。これまでのように、その場の空気や暗黙の了解に頼ることができない。言葉にできない背景や文脈を、相手に察してもらうことも難しい。伝え方、問いかけ方、コミュニケーションをどのように変えていけばよいのか。
実はこれは、日本人がグローバルを相手にビジネスをする際の、作法や進め方に共通する課題である。グローバルでは、日本流のそんたくや、あうんの呼吸が通用しないからだ。実は、これは英語力より重要なポイントである。
本書では、グローバルの「思考」「伝達方法」「ビジネスの進め方」をビジネス・ミーティングのプロセスに沿って解説、海外相手の会議/面談で成果を出す秘訣を紹介する。
児玉教仁 著
定価:本体1,600円+税
発行年月:2019年09月
判型/造本:A5並
頁数:244
ISBN:9784478108895
●目次
まえがき―英語力より重要なのは、ローカルの常識から脱却し、グローバル・モードにシフトすること
STEP0 土台作り―文化の違いを踏まえて、活発に議論できる環境を整える
1. まず最初に、文化の違いを理解する
2. 挨拶とアイスブレークで関係を築く
3. 会議体のプライドを醸成する
4. 会議のアジェンダを共有する
5. 会議体のギアを一段上げる
STEP1 現状把握―後の意思決定や交渉に備え、なるべく情報を引き出し、問題を明らかにする
1. 問題を定義して原因を特定する
2. 相手に吐露させるヒアリングのコツ
3. 発言を理路整然と組み立てる
STEP2 ゴールの設定―どこを目指すべきなのか、ゴールを洗い出し、現状とのギャップを認識する
1. ゴール設定は相手次第の場合
2. ゴールを会議体で作り上げる場合
3. 異論を出し合う技術
4. 合理的に結論へと導く技術
STEP3 実行フェーズ―打ち手を考え、具体的なタスクに落とし込んで行動を後押しする
1. 五月雨式の議論を制する
2. 場合別の打ち手の選び方
3. タスクの緊急度を上げ、勝ち癖をつける
4. 議事録とフォローアップ
あとがき―グローバル・モードに切り替えられれば、日本のビジネスパーソンは前途洋々
巻末付録―グローバル・モードでNGの話題
児玉教仁
何でもオープンに質問し合うのがグローバル・モードといえど、話したくないこと、話すべきでないことは当然ある。人のよい日本人はなかなか断るのが…
2020.9.15
児玉教仁
質問をオープンに受け入れることは、グローバルなコミュニケーションで欠かせない大切なことだ。とはいえ、英語がネイティブではない我々にとって、…
2020.9.11
児玉教仁
第32回の接続詞の使い方でも見たように、日本語を英語に置き換えると文章が長くなりがちだというほかに、実は、我々の文化の中ではあえて語らなく…
2020.9.8
児玉教仁
前回まで、理路整然と発言するために必要な大前提、そして接続詞の使い方などの表現について説明してきた。いよいよ論理的思考の本丸、ピラミッド構…
2020.9.4
児玉教仁
日本人はロジカルに話すのが苦手なのか、論理的思考やコミュニケーションにまつわる本がよくランキングにお目見えする。実際、日本語の曖昧で間接的…
2020.9.1
児玉教仁
前回、グローバルなコミュニケーションにあたっては、自分の発言が「意見」なのか「事実」(ファクト)なのか「通説」なのかを明確にすべきと述べた…
2020.8.28
児玉教仁
前々回(第27回)までは、現状を把握し、問題を掘り下げるためのコミュニケーションのコツを紹介してきた。今回からは、いよいよ、グローバルな低…
2020.8.25
児玉教仁
何でも「Please」をつければ丁寧だと思ってしまいがちだが、やはり直接的すぎる物言いは避けたいところ。基本的には気にしすぎなくて大丈夫だ…
2020.8.20
児玉教仁
相手に気持ちよく話してもらい、会話の主導権を握りながら情報を最大限引き出すための4つのアクションのうち、前回は、「相手を乗せる」「堂々と話…
2020.8.18
児玉教仁
前々回(第24回)までは、「セールスの場合」「問題解決/改善の場合」「新規事業/変革の場合」のパターン別に、どうやって現状を把握していくか…
2020.8.14
児玉教仁
英語はできるに越したことがない、と多くの日本人はそう信じている。だが、英語がなまじ話せるからこそ、はまってしまう罠もある。
2020.8.11
児玉教仁
前回、問題解決や改善をしていく場合の、どうやって現状を把握するかについて紹介した。ホワイトボードなどを使い倒すツール①「箇条書き」に続き、…
2020.8.7
児玉教仁
ここまで、現状を把握する際の説明として、いかに相手の情報を聞き出すかがカギとなる「セールスの場合」について述べてきた。今回は、「問題解決や…
2020.8.4
児玉教仁
前回は、現状を把握するポイントとして、優秀なセールスパーソンの質問の仕方を紹介した。今回もこのセールスの場合の続きとして、相手から「さらに…
2020.7.31
児玉教仁
連載開始から前回までの間、20回にわたって文化の違いや仕事に対する姿勢の違いなど、ローカル・モードからグローバル・モードに切り替える際のポ…
2020.7.28
児玉教仁
好き嫌いに理由などないと思いがちだが、実は、感覚的に思えるようなものにも、きちんと理由なり、思考の経路がある。普段意識していない部分までき…
2020.7.18
児玉教仁
ほうっておいては停滞しがちなのが、グローバル・ビジネスの特色である。そこで、会議体のギアを上げるために効果的なのは、チームの中に強力な推進…
2020.7.16
児玉教仁
あの手この手でチームのギアをあげる言い方は、社内で新しいチャレンジをする場合、クライアントにセールスをする場合、逆にこちらが提案を受ける場…
2020.7.14
児玉教仁
日本では「仕事は何より大事」という意識も強く、いちいちリマインドしなくても皆ちゃんと動いてくれる。しかしグローバルでは、仕事はその人の人生…
2020.7.11
児玉教仁
会議ではまず最初に、メンバーを本気にさせる必要だが、どのような種類の会議かによって、その方法は異なってくる。問題解決や改善の会議では、何が…
2020.7.9