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農業に魅力を見いだし、そこにITやロボットなどの新技術を導入して新たな農業を構築しようとする動きが澎湃(ほうはい)としている。農林水産省が推進してきた「スマート農業&みどりの食料システム戦略」の研究成果から、多くの実践例が創造されているのだ。しかし最近は、ITやロボット技術の提供にとどまらず、ITやロボット技術を軸に据えながら農業ビジネスそのものを変革しようとする動きも目立つようになってきている。「Agri X」は、決して「AgriTech」だけにとどまらない。二つの挑戦の現場を訪ねた。

コロナ禍後の世界は複雑に変化し先が読めなくなっている。人材派遣や人材紹介、アウトソーシングなど、コンサルテーションをベースとしたハイブリッド型の総合人材サービスを世界60超の国と地域で展開するAdecco Groupでは、変化し続ける仕事の世界を働き手の視点から調査する「未来のグローバルワークフォース」を毎年実施。最新の2023年の調査では人工知能(AI)と生成AIが仕事に与える影響にフォーカス、結果から浮かび上がるトレンドを同社の平野健二取締役に聞いた。

エンタープライズ向けの統合人事システムを開発するWorks Human Intelligence(WHI)は2023年11月15日、「働きがいも企業成長も」をテーマとする企業経営カンファレンス「COMPANY Forum 2023」を開催。今年は、プロゴルファーの宮里藍氏・聖志氏、キャスターの安藤優子氏、宇宙飛行士の野口聡一氏など各界の著名人が招かれ、人と企業の成長のヒントが得られる講演を行った。その導入セッションに登壇した同社の安斎富太郎代表取締役最高経営責任者(CEO)は、米国のHRテクノロジーの最新潮流を紹介し、そのトレンドを日本企業はどう捉え、現状を変革していくべきかについて提言した。今回はその非常に示唆に富む内容を詳しく紹介する。

予算、⾒込み、実績、KPIといったデータの収集‧統合から、データ分析、報告資料の作成まで、現状、エクセルなどでアナログ管理をしている企業は多い。そのため各部署からのデータ収集で手⼀杯になり、質の高い決定ができないという問題がある。作業を効率化し、経営の意思決定の精度‧スピードを⾼めるためには、どうしたらいいのだろうか。

真面目で優秀と言われる日本の「経営企画部」。しかし、欧米と比べると「何でも屋」になってしまい、専門性を高められていないという。今回は日本におけるFP&A(Financial Planning & Analysis:財務計画・分析)が置かれた状況や、それらの専門性を高め、さらに業務を効率化する方法を解説・紹介する。

IMF(国際通貨基金)の予測によれば、2023年の日本の名目GDPは長年維持してきた3位から4位へ転落する見込みとなった。また、スイスのビジネススクールIMD(国際経営開発研究所)の「世界競争力ランキング2023」で、日本は64カ国中35位と過去最低を2年連続で更新している。経済も競争力も低迷している状況を変えるため、リーダーはどうすればいいのか。リーダーシップ論の第一人者である一條和生氏(IMD教授、一橋大学名誉教授)と、企業の変革を促すフレームワーク「SAFe」を世界で約2万社に提供するScaled Agile(スケールド・アジャイル)のキーパーソンが、現状打破の道筋を探った。

コロナ禍を経て働き方が多様化した昨今、オフィスは単に仕事だけをする場ではなくなっている。オカムラの新オフィス「We Labo(ウィラボ)※」で、設計者の北村紀子氏とオカムラの研究員の森田舞氏が対談。個人が活き活きと働き、生産性や従業員エンゲージメントが向上するオフィスの在り方について話を聞いた。※東京紀尾井町ニューオータニガーデンコート24~26階にあるオカムラのヘッドクォーターオフィス

2023年11月に創立100周年を迎えた高砂熱学工業。「空気調和」のパイオニアとして培った技術力を基盤に、地球の未来をきりひらく「環境クリエイター」へと進化を図る。成長領域はカーボンニュートラル事業で、グローバル市場に向け創造的な成長を続けている。

企業の成長や生き残りのために欠かせない知的財産(以下、知財)戦略。正林国際特許商標事務所では、クライアント企業が持つ知財を評価し、特許と国際標準化を駆使したオープン&クローズ戦略を立案することで、クライアント企業を新市場のルールメーカーに押し上げる。"守りの特許"から"攻めの特許"へ。規格開発パートナーとして企業に伴走し市場を共創する。

「建機レンタル」というビジネスを生み出し、建設機械は買うものではなく借りるもの──という常識を土木・建築業界に定着させたパイオニア企業がアクティオだ。レンタルにコンサルティング機能を加えた提案型サービスで、社会に貢献し続けている。

東日本エリアを中心に線路・土木・建築などの事業を展開する東鉄工業。他のゼネコンの追随を許さない高い専門技術と盤石な経営基盤を背景に鉄道の根幹である安全・安定輸送を支え続けて80周年を迎えた。次は100周年。同社の鉄道インフラを守る挑戦は続く。

NTTデータグループの法人分野の中核を担うIT企業。コンサルティングで顧客企業の課題を可視化し、IT技術を生かして解決を実現する。社員のエンゲージメントを重視し、良質な経験を積み重ねる機会を多く設けている。

NTT DATAとSMBCグループのDNAを併せ持つITコーディネーター、JSOL。製造から金融、メディアまで幅広い業界で変化と成長をもたらす同社はまた、自らの変化と成長の加速に向け、人財戦略の強化に力を注いでいる。

身近な自動ドアから航空機器・産業用ロボット部品まで8主要製品のどれもが国内外トップクラスのシェアを獲得しているナブテスコ。現在のポジションに安住せず「イノベーションリーダー」となるため、「顧客のニーズに応え、顧客の期待を超える」経営を実践している。

100年を超える「モノづくり」の歴史を持つトピー工業には「鉄をつくり、鉄をこなす」高い技術がある。その技術を継承し、次の100年に向けて高付加価値製品を生み出す自由な発想とチャレンジ精神、そして行動力のある人財を求めている。

DX時代を迎えて企業の経営戦略はITと不可分となっている。日本のITコンサルティングの草分け的存在であるフューチャーアーキテクト。同社は独自の成長環境で経営と技術の両方にたけた「どの業界でも通用する人材」を育成している。

1968年に「医療事務」という新たな仕事を創出し、教育と雇用のサイクルを回すことで独自のビジネスモデルを構築してきたニチイグループ。以来、介護や保育でも事業基盤を固め、創業から半世紀を超えた今も、社会課題に挑戦し続けている。

成長著しいエンジニア派遣業界で、高い成長を維持するアウトソーシングテクノロジー。圧倒的に足りない高付加価値人材の育成・輩出に定評があり、ハイスペック人材を多く抱えることで、近年は技術者派遣だけではなく、受託・自社開発事業も大きく伸びている。

医薬品卸大手のアルフレッサ。「物流でつなげる」「情報をつなげる」「地域をつなげる」の3領域で事業を全国展開している。高齢化の加速など市場環境が変化する中成長を堅持し、医薬品を確実に届けることに加え、情報面での支援や地域連携にも取り組む。

ダイワボウ情報システムは幅広いIT商品を取り扱う国内最大級のITディストリビューターだ。全国94の拠点を配置し、地域密着を第一とした営業体制で全国各地のITビジネスを支えている。また各拠点をつなぐ物流ネットワーク、顧客ニーズに合わせたサービス&サポートの開発により日本のDX(デジタルトランスフォーメーション)をけん引している。
