労働時間の切り捨て、みなし労働、名ばかり管理職、サ-ビス残業など、未払い残業代の問題は全国的な広がりを見せている。こうした不払いに対して、弁護士に頼まなくても、本人訴訟で会社と戦うことができる制度がある。それが「労働審判」。労働審判に申し立てすれば、印紙代などの費用で、これまで不正に支払われなかった給料を取り返すことができる。『残業代を取り返す方法』を上梓した松本健一氏に、未払い残業代の実態や回収のポイントを聞く。全5回の短期集中連載。