2012.2.28
この子たちを見捨てるわけにはいかない、絶対に。「被災犬」「被災猫」の里親を探し続ける獣医の情念
東日本大震災で被災したのは、人間ばかりではない。犬や猫などのペットも同様だ。飼い主と離れ、福島原発20キロ圏内に取り残された憐れな動物たち。運のよい者は心ある人間に保護された。そして今もなお「新しい飼い主」を待ち続けている。
ジャーナリスト
2012.2.28
東日本大震災で被災したのは、人間ばかりではない。犬や猫などのペットも同様だ。飼い主と離れ、福島原発20キロ圏内に取り残された憐れな動物たち。運のよい者は心ある人間に保護された。そして今もなお「新しい飼い主」を待ち続けている。
2012.2.21
東日本大震災で最初の犠牲者が出たのは東北ではなく、実は東京都内の九段会館だった。激震で施設の天井が崩落し、下敷きになって死んだ被害者の遺族は、震災から1年の節目にあたって、何を感じているのだろうか。遺族の「心の葛藤」を探った。
2012.2.14
数々のメディアで活躍するフリーアナウンサーの生島ヒロシさん。実は生島さんも、最愛の家族を震災で失った遺族の1人だ。最愛の妹はなぜ死ななければならなかったのか。胸の奥にしまった「あの日の慟哭」を打ち明けてくれた。
2012.2.7
大震災から1年近くが経つ。しかし復興は進まず、人々の記憶も薄れつつある。3.11がもたらした「喪失」は、我々にどんな教訓を投げかけているのか。その問いかけを止めてはいけない。被災地の遺体安置所に赴いた、医師会職員の声を紹介したい。
2011.12.20
連載の最終回は、遺族について考えたい。我々日本人は、遺族と本当に心から向き合ってきただろうか。大震災は、現在を生きる日本人の「心」を問い直すきっかけだったのかもしれない。明治大学の福田逸教授が、その核心について提言する。
2011.12.13
がんばろう、日本――。被災者や遺族に対して、我々はどれほどこの言葉を無意識に投げかけただろう。だがそれは、彼らの気持ちをちゃんと慮っていただろうか。被災地が新たな居面を迎えるなか、我々が本当にやるべきことを考えたい。
2011.12.6
もう生活が成り立たない――。震災当日、消防団員としての活動中に家族3人を津波で失った陸前高田市の電気店店主は、こう語る。復興支援は第2ラウンドへ入った。国は、疲弊する被災地の事業主を救うために、どんな対策を講じるべきか。
2011.11.29
東日本大震災における最大の被害が津波によるものだったことは、周知の通りだ。しかし我々は、そのメカニズムを詳しく研究し、防災に役立てようとしているだろうか。東大の地震学者が、報道されなかった「津波の真の恐怖」を明らかにする。
2011.11.22
あなたには、前触れもなく家族と引き離されてしまった人の気持ちがわかるだろうか。東日本大震災後に物質的な復興が進むかたわら、今なお課題を残すのが遺族たちの「心のケア」である。被災地で遺族に深く関わった精神科医が、現状を語る。
2011.11.15
津波に襲われ、九死に一生を得た女性がいる。近所のマンションに緊急避難し、家族の安否を気遣いながら過ごした数日間は、正気を失う日々だったという。彼女と、命を落としたその父親の行動からは、避難体制の教訓を改めて学ぶことができる。
2011.11.8
大震災による津波で、夫、娘、息子を失くした看護師がいる。震災から日が経つにつれ、遺族の声が新聞やテレビから次第に消えつつある今、改めて遺族たちの「声なき声」に耳を傾けてみたい。「心の復興」は着実に進んでいるだろうか。
2011.11.1
大震災直後には、多くの医師が被災地に入り、遺体の身元確認を手伝った。しかし、想定外の事態に圧倒され、現場における医師や警察との連携体制には、多くの課題があったという。実際に現地入りした歯科医師2人が、当時の状況を克明に述懐する。
2011.10.25
“海猿”と聞くと、海上保安庁の潜水士が頭に浮かぶ。彼らもまた、震災直後から被災地で遺体の捜索活動を続けている。潜水士らが海底捜索で発見する「津波の爪痕」は、想像以上に大きい。そこからは、避難行動に対する深い教訓が読み取れる。
2011.10.18
警察や自衛隊の尖兵として、被災地で行方不明者探しに奮闘したボランティアと災害救助犬がいる。彼らは、被災地に取り残された「弱者」たちの実態を垣間見た。なかには、「人間の尊厳が踏みにじられている」と思える光景もあった。
2011.10.11
今回の震災で死亡したり行方不明になった消防団員は、全国で253人にも上る。彼らはなぜ犠牲になったのか。迫り来る津波を前に、命を賭して水門の閉鎖作業を行なった釜石市の消防団員の姿を追いながら、その背景に横たわる「矛盾」を考えたい。
2011.10.4
津波への警戒心が強いはずの被災地では、なぜあれだけの犠牲者が出てしまったのか。当日の実態は今も判然としない。住民の避難行動を詳しく調査し続けてきたNPO法人の理事に聞くと、これまで報道されなかった意外な実態がわかってきた。
2011.9.27
原発問題ばかりに注目が集まる今日この頃。全国紙は、なぜ震災当日の「真実」を伝えようとしないのか。そんななか毎日新聞社は、震災当日の丹念な検証を続けている一紙だ。彼らが「報道とモラルの壁」に挑み続ける理由を、責任者が明かす。
2011.9.20
震災当日、住民の避難誘導に心血を注いだ警察官たちがいた。なかには殉職した人もいる。航空隊の機長と操縦士は、上空から津波にのまれる住民たちを見ながら、心の中で慟哭した。そして決意を新たにした。一体でも多くの遺体を家族に届けると。
2011.9.13
未曾有の震災なのだから、大量の死者が出ても仕方がなかった――。そんな声をよく聞く。しかし、本当に「仕方がなかった」で済まされるのか。釜石市の防災・危機管理アドバイザーとして「釜石の奇跡」の立役者となった研究者が、警鐘を鳴らす。
2011.9.6
震災の犠牲者の遺品、特に「最期のメール」を見ることは、遺族にとって辛いことだ。しかしそこには、避難体制にまつわる教訓が隠されている場合が多い。今回は、福島原発周辺で消息を絶った娘を、自力で捜し回った父親のケースを紹介しよう。
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