
吉田典史
第2回
震災がもたらす事故は、ときとして関係者間に深刻な軋轢を生む。今回は、東北地方のすさまじい被害の陰に隠れて、詳しく報道されることが少なかった「九段会館天井崩落事故」を取り上げ、遺族の話を基に事故の行方と教訓を追ってみよう。

第1回
震災から5ヵ月以上が経った今、私たちはそろそろ震災がもたらした「生と死の現実」について、真正面から向き合ってみてもよい頃ではなかろうか。連載第1回は、津波の犠牲者から多くの教訓を学んだ検死医の証言を基に、あるべき防災体制を考える。

最終回
後輩に先を越されたら、何とか挽回したいと思う気持ちは、誰にでもあるだろう。しかし、功を焦るとむしろ「負け組スパイラル」に陥ることもある。最終回は、自らの策にはまって自滅した出版社の副編集長を紹介しよう。

第29回
美貌や要領のよさは、ビジネスで有利に働くかもしれない。しかし、肝心の職務遂行能力が低いと、結局周囲の信頼は得られない。マスコミを渡り歩く自己顕示欲の強い元女子アナのケースから、教訓を学ぼう。

第28回
多くの職場には、戦力にならない社員がいる。しかし、本人たちに自覚がないどころか、団結して周囲の空気を悪くすることさえある。今回は、「厄介者」と呼ばれながら現実逃避を続ける「KY女性社員たち」を紹介しよう。

第27回
会社で評価が高くても、家庭がうまくいっていない会社員は多い。今回は、難病をきっかけに傍若無人な人生を送った敏腕部長を紹介しよう。死に際に「涙も出ない」と家族に言われたら、あまりにも寂しい最期ではないか。

第26回
人は心にトラウマを抱え込んでいるものだ。それは、大企業のエリート社員も同じである。今回は、「家庭内暴力」という人に知られたくない過去を持ち、そのトラウマから対人関係に支障をきたす課長を紹介しよう。

第25回
「美人」というだけで心を許すと、大火傷を負わされる社員がいる。今回は、数々の職場でトラブルを起こしてきたいわくつきの美人編集者を紹介しよう。仕事ができない彼女の口癖は、「プロフェッショナル意識」である。

第24回
企業の人事部は、突然「招かれざる客」への対応に迫られることがある。それが、会社に不満を持つ社員に交渉を依頼された社外の労働組合だったとしたら・・・・・・。第三者に頼ることは、「負け組脱出」の糸口になるだろうか?

第23回
上司にたてつき、新人をいじめ抜く―――。女性比率が高い職場には、しばしばこういう「女帝」のような社員がいる。傍若無人ぶりがあまりにも行き過ぎると、その「反作用」は普通の職場よりも大きくなるものだ。

第22回
一族経営を続ける会社では、カリスマ創業者の失脚後に、親族間で「骨肉の争い」が起きることがある。そこに部外者が加わると、事態は収拾がつかなくなる。今回は、兄夫婦にいじめを受けて会社から葬り去られた役員を紹介しよう。

第21回
ベンチャー企業の創業メンバーの間で深刻な「分派闘争」が起きると、経営の危機に直結する恐れがある。だが面白いのは、そんなカオスを追い風に、図らずも出世していく「負け組社員」がいることだ。

第20回
若くして大きな成果を出した社員は、本来重用されて然るべきだ。ところが、往々にしてそうはならないのが「組織」の複雑怪奇なところ。今回は、行き詰まった中年たちに潰されていく番組制作会社の若きプロデューサーを紹介しよう。

第19回
会社は、休職から復帰した社員を必ずしも暖かく迎えるわけではない。なかには、復職した社員が閑職に追いやられるケースもある。今回は、脳梗塞を患って「誰もいない部署」へ異動になった中年社員を紹介しよう。

第18回
結婚したいけどできない――。人によってはそんな思いがストレスやコンプレックスになることがある。だが、その鬱憤が身内に向かうと、時として「不適切な関係」に陥りかねない。

第17回
職場は「男女トラブル」の多発地帯である。ときには、身に覚えのないトラブルに巻き込まれて窮地に陥ることもある。今回は、思わせぶりな態度をとる「うつ病の人妻」に翻弄された中堅社員を紹介しよう。

第16回
若い頃、同僚と愚痴を言い合った経験は、誰にでもあるだろう。だが、どこかでそれを卒業しないと、成長することはできない。今回は、「愚痴のコミュニテイ」に参加していた若手営業マンたちの「その後」を比べてみよう。

第15回
仕事や私生活のコンプレックスは、誰もが抱くものだ。だが、それが高じ過ぎると、日常生活に支障をきたす場合もある。今回は、重度の劣等感に苛まれて敵を作り続けるテレビディレクターを紹介しよう。

第14回
社員の「前歴照会」を密かに行なう会社は、いまだに多いと言われる。今回は、前職で会社と争った過去を吹聴されていると思い込み、今の会社でもうまくいかない営業マンを紹介しよう。トラブルの原因は、自分自身の考え方にある。

第13回
どこの会社でも「ジコチュー上司」はいるものだ。職場をタコツボ化させて、気づかない人さえいる。今回は、そんな上司に真っ向から意見した勇気ある中堅社員が登場する。果たして、利口なやり方だったのか?
