佐々木一寿
なぜタレブは最新作でこれほど激怒しているのか?
「知の巨人」タレブは、誰に、そしてなぜ怒っているのか? ナシーム・ニコラス・タレブの新作『身銭を切れ』刊行を記念して、その思想の軌跡を紐解く短期連載。第3回は、いよいよ新刊『身銭を切れ』の内容に迫る。

ブラック・スワンへの対処法「反脆弱性」とは何か?
難解な概念「反脆弱性」とは、「知の巨人」タレブが私たちのために考えてくれた、ブラック・スワンへの対処法だった!? ナシーム・ニコラス・タレブの新作『身銭を切れ』刊行を記念して、その思想の軌跡を紐解く短期連載。第2回は『反脆弱性』に迫る。

なぜ私たちは「不確実性」に手を焼くのか?
「知の巨人」タレブが教える、私たちが「不確実性」にうまく対処できない本当の理由とは?ナシーム・ニコラス・タレブの新作『身銭を切れ』刊行を記念して、その思想の軌跡を紐解く短期連載。第1回は『ブラック・スワン』と不確実性。

11月26日、ビットコインは基本的な単位である1btc当たり一時、9480ドルを越えた。これは日本円にして100万円を超えるプライス。一部には「バブルではないか」との指摘もあるが、ビットコインの本質を経済学的に考えるとそれは間違いである。

第26回
QE(量的緩和)は不況に対して効果があるとして、その副作用も存在する。大きいところでいえば、物価上昇と通貨安(日本であれば円安)だ。それを踏まえて今回は、物価、金利および通貨の一般理論を解説する。

第25回
QE(量的緩和)が経済を立て直せるかどうか、QE肯定派と否定派の意見の決着がついていない現状がある。しかし、今現在は世界的にQEを実施しているわけだが、もしやってなければどうなっていたのか?「ヤバかった」って本当!?

第24回
金利が下がれば下がるほど、金融政策は効きにくくなるが、それは積極的な金融政策によってもたらされている。では、積極的な金融政策を止めるのか、それでもやっぱり続けるか、という議論が出てくる。そこで重要となるのが『予想インフレ率』だ。

第23回
「政策金利を下げられるだけ下げたら、金融政策の出番はないんでしょうか?」という的を射た質問の答えは「ないといえばないかもしれないし、あるといえばあるといえる」という…。答えになっていないが、これにはとある“オトナの事情”があるのだった…。

第22回
「金融政策」は、みんなに平等におカネを借りやすくする環境を作り、可能性がありそうなチャレンジャーにおカネを借りて使ってもらい、経済を活性化させることを目的としている。だが、現実的にはちょっとヨワいところもある。その「ヨワいところ」とは何か?

第21回
政策金利という、すべての大もとになる金利を低くすると、おカネを借りやすい状況になる。すると『おカネを借りて大儲けして返してやるぜ』という自信家が先を争って借りるようになり、景気を刺激することができる…。これは効率的なのかもしれない。

第20回
不景気になったらケインズ政策(財政政策)で急場をしのげるなら、世界経済は安泰なのではないか?という結論に達しそうになったものの、実際はそう単純ではなく、前提条件が必要だという。その条件とはどのようなものなのだろうか?

第19回
前回に引き続き、自由経済と計画経済の間をとって“いい感じで市場をサポートする”ケインズ派について解説。「じつは、ケインズ経済学では、おカネは使えば増える!」とは、一体どういうことなのだろうか。

第18回
自由な取引はみんなを幸せにするとして生まれた自由主義経済。しかし、これは恐慌を引き起こす危険性も同時に抱えている。そんな悩ましい状況をどうすべきか、考えてみよう。

第17回
自由な取引はみんなを幸せにするとして生まれた自由主義経済。しかし、これは恐慌を引き起こす危険性も同時に抱えている。そうした自由主義の限界に疑念を抱いたマルクスが起こしたのが「計画経済」の発想だ。

第16回
自由な取引によってみんなが幸せになるという自由主義経済が確立されたが、だからといって本当に人々が幸せになっているわけではない。なぜなら、取引はいつもスムーズにいくとはかぎらず、自由主義経済理論は限界を抱えているからだ。

第15回
市場において、自由な経済取引が前提にあれば、自分が得意なものだけやっていてもいい。むしろそのほうがパフォーマンスが高くなるとも言える。それが比較優位という考え方だが、果たしてそれでみんながハッピーになれるのだろうか。

第14回
市場でモノを買わないで、自給自足で暮らすとしたらどうなるか。鉛筆1本を作るだけでも途方もない労力が必要になるだろう。そこで今回は、自由市場のモデルとその恩寵について考えたい。

第13回
「デフレ不況」退治のために安倍首相が掲げたアベノミクス。前回、前々回はその3本の矢のうち、1本目と2本目の金融政策、財政政策について解説した。今回は、3本目の矢である成長戦略について解説する。

第12回
「デフレ不況」退治のために安倍首相が掲げたアベノミクス。前回はその3本の矢のうち、1本目の金融政策の重要性について解説した。今回は、2本目の矢である財政政策はなぜ1本目の金融政策の後に実施すべきなのか。その理由を解説する。

第11回
「デフレ不況」を退治しようと安倍首相が掲げたアベノミクスの『3本の矢』。この金融政策と財政政策と成長戦略といった3つの政策は、その順番通りに行うことが肝心だ。では、金融政策として掲げられた2%のインフレ目標は本当に達成できるのだろうか。
