鈴木貴博
第31回
グーグルが三菱UFJフィナンシャルグループと組んで、今秋にも日本でスマートフォンを使った電子決済サービス「アンドロイドペイ」を始めるという。特徴は、カード会社から決済手数料をとらない点だが、アメリカではどのような評価を得ているのだろうか。

第30回
日本経済はこれから4年間、オリンピックに向けた盛り上がり経済を迎えるだろう。だいたいの人がそう口にする。だとすればオリンピックバブル景気に期待したい。そう思ってマクロ環境を眺めると、確かに30年前に始まったバブル景気と今は類似点が多い。

第29回
出光、クックパッド、大塚家具、セブン&アイ。この4社の共通点というと、「創業家」の経営への介入が世間を賑わせたことだ。お家騒動が起きれば外部株主と従業員に迷惑がかかるが、上場企業において、なぜ創業家が会社に介入することができるのか。

第28回
「最近の新入社員の中に、パソコンを使えない社員が混じっている」と、苦笑まじりにある人事部の知人が話をしてくれた。この問題、実は若者が使い物にならなくて困る、という問題より大きな問題を内包している。

第27回
公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、2015年度の運用実績が5.3兆円の赤字になったと発表した。この赤字が巨額だということで「問題だ」と声高に叫ぶ政治家も出てきたが、実際の問題はそこにあるのではない。

第26回
ソフトバンクがイギリスの半導体大手ARMを約3.3兆円で買収した。ソフトバンクの歴史上最大の買収劇である。果たして、ソフトバンクがARMに現時点で3.3兆円という莫大な投資をする意味はどこにあるのか。

第25回
7月22日、ポケモンGOの日本での配信が始まった。先行する米国では大ブームが巻き起こり「スマホユーザーの行動が変わる」とまで報道される過熱ぶり。任天堂の株価もポケモンGOのニュースに伴い高騰しているのだが、ポケモンGOで何が変わるのか?

第24回
ローソンが2020年までに中国の店舗数を現在の4倍の3000店に増やすと目標を発表。玉塚CEOはさらに「3000店を達成できれば、おのずと1万店が見えてくる」との方針を表明した。現在の中国での店舗数はで750店程度。1万店という目標をどう捉えるべきか。

第23回
夏といえばビールだが、そのビール類の売上の減少が止まらない。2005年は634万キロリットルだったから10年で約15%の減少。バブル期のピークと比べると現在の消費量は7割にしかならないという。その背景にあるのが、若者のビール離れだ。

第22回
東京のタクシーの初乗り運賃が現在の730円から410円へと引き下げられることになるようだ。これから具体的な手続きに入るが、今年末には都内のタクシーは新料金へと変更になる見込みだ。ではこの料金体系の変更で、タクシーの利用は変わるのか?

第21回
自動車メーカーの富士重工の株主総会で、2017年4月1日に社名を株式会社SUBARU(スバル)に変更することが正式決定された。しかし富士重工ぐらい歴史も知名度もある会社が社名変更をする意味はどこにあるのだろう?

第20回
7月10日投開票の参議院議員選挙は、18歳に選挙権が引き下げられての初めての全国的な国政選挙になる。未成年の場合、知識不足でいきなり選挙ということになって、意外とこれまでになかった新しいリスク行動が頻発する可能性はないだろうか?

第19回
6月14日、JTBの顧客情報793万人分のデータが外部に流出したことが明らかになった。ある意味でありふれた事件だと感じるかもしれない。ところが、この事件、あなたにもいつ関係することになるかわからない恐ろしい手口が使われていた。

第18回
舛添都知事の政治資金問題の一連の釈明会見で、論理がわかりにくいという声をよく聞く。実はコンサルタントの私にとってはこの「言葉遣い」はとてもわかりやすい。せっかくなので今回は舛添要一語録の解読の仕方について説明したいと思う。

第17回
復帰間近と思われたベッキーの復帰が足踏み状態にある。しかしこれは時間をかければ解決できる問題だ。では復帰後のベッキーはどうなるのか?実はまだ大きな課題が残っている。芸能人「ベッキー」の商品価値が今回の騒動で傷ついてしまったからだ。

第16回
5月23日に共同通信から「看板ファミマへ1年前倒し サークルKとサンクス」という見出しの記事が配信され、ネットを中心に消費者からの嘆きの声が聞こえてくる。しかし、サークルKサンクスの消滅はコンビニ再編の序章に過ぎないのだ。

第15回
グーグルが開発したAIの「アルファ碁」が、世界最高峰の囲碁の棋士を破った。この件で、たぶん世界中の「ある職業」の人が気づいたことがある。それは「この特長をもつAIを最初に『われわれの仕事の世界』に投入した者が、巨額の富を得るだろう」と。

第14回
2年ほど前、「回転寿司業界に危機が来た」という報道が相次いだことがあった。しかし、いまだに回転寿司は絶好調である。そこで今回は危機説の根拠とされてきた5つの都市伝説を戦略コンサルタントの視点で検証してみたい。

第13回
石原慎太郎氏がかつての政敵・田中角栄元総理について書いた本『天才』がベストセラーになっている。それ以外にも田中角栄本がつぎつぎ出版されている。なぜ今、田中角栄がブームなのか?そこには今の日本が抱える闇が存在しているように感じられる。

第12回
年収1000万円でも下流老人になる人が増えている。年収1000万円の頃には気づいていないのだが、そのときの贅沢な生活は毎月安定したフローで給料が入ってくるから成立している。この環境が突然変わると、環境変化についていけなくなり下流に転落する。
